ジャンクな脳と記憶

本を通じて人生の幸福を考えています。

書評「整える習慣」

 

 最近何かにつけて「整える」という言葉をよく聞く、体を整える、メンタルを整えるみたいな言葉が喧伝されている昨今、あらためてみんな疲れていると感じます。

 

 そんなストレス社会にいろいろな啓発する情報があるのですが、いろんな意味でコンディションを整える情報が記載されている本が「整える習慣」です。

 この本に記載されている、いくつかのコンディション整える方法は、今日からでもできそうな簡単なものも多いので、ストレスを抑えるヒントになれば幸いです。

 

  • 実力を本番に出し切るコンディション
  • 時間を最大限にするコンディション
  • 人間関係を整理するコンディション
  • メンタルを整える

 これだけ整えれば、あなたは最強と言うわけだ。

 

 実力を本番に出していますか?

 もっている力をすべて出し切ると言うのは中々難しいが、それを無駄にしているとなると、いくらスキルアップしたところで、所詮半分の能力という事になってしまいます。もてる力を出し切る事が出来る事で効率よく生産性が高くなる。

 スポーツ選手が実力を100%出すためにメンタルコントロールするように、能力向上よりも、体や心を整え、常に100%近い力を出すために、

自律神経を整える。

という事らしい。自律神経と言うと、呼吸や内臓を動かしているオートメーションな神経なのだが、これ神経はコンディションを整えるという点でも意識すべき神経という事なのだ。

 時間を意識して区切る

 良く言われる事だが、人の集中力は良くて90分と言われている。これを超えると生産性が落ち、ミスも多くなる。集中力が落ちたな、と感じたら、こまめな休憩が必要であるという。また、午前中とか午後とかの大まかな区切りではなく、さらに45分とか区切る事で効率はアップするという事らしい。

 また、気分が乗らない日や疲れで集中できない日なども、短く区切り、休憩を入れながら行うと集中力が続くという。

 昼食後などの数時間(本では2時間)は自律神経が消化に力を使っているため、集中力が落ちてしまうため、簡単な作業的なものを行うと良いという。どうしても重要な事を行う必要があるのなら、人と会話などをすると、体が覚醒してくるので、人と会話をすると良いらしい。

 人間関係はストレスの元凶

 人間関係はもっとも悩みが多い事ではないだろうか?だれでもいけ好かない人が、一人や二人はいるものである。無茶を言うクライアントとかもストレスの原因ではないだろうか、あるいは理不尽な上司や言う事を聞かない部下なども。

 そんな中、つい陰口や悪口を言いたくなる気持ちは分かるが、この本では人の評価は口にしないという事と記している。人の評価とは言い換えると愚痴になりやすいが、その言葉が何等かのトラブルを生むこととなるし(口は災いのもと)それを言っている人はその事でストレスを感じ整う事が出来ないという。

 本では人の事が話題に上がると「良く知らない」と答える事を決めておくと良いとされて、そう決めておけば、良く思っていない人の話題になっても悪口に発展しないのでお勧めされている。悪口が出そうになったら「良く知らない」で通そう。

 

 誰も信用するな!

 誰も信用しないと言うと、何だか不幸せの親玉みたいな響きだが、ここでの信用するなとは、すべての責任は自分にあると覚悟する事!

である。なぜ感情が乱され、怒りが湧いて来るのは、相手が期待値通りに動かなかったため起こるのである。つまり、勝手に信用して、こうしてくれるだろうという思い込みが、怒れる原因というわけだ。だから、相手が期待通りに動く事が無い、すべての事が自分の責任の元である。(明らかに誰かの過失であっても)失敗した場合、相手に間違った期待をした自分が悪いという事だ。

 そもそも、期待は誰でも勝手に持つ物であり、自分がこうして欲しいと思う事が相手に伝わっていると勘違いしがちだが、全く伝わっていません!

 相手を信用する事はやめましょう。(その人に言っちゃだめよ)

 

 怒りが湧いたら体を動かせ!

 怒りに捕らわれそうになった時、「あっ怒りそうだな」と自分で知覚した場合、黙り、呼吸を整よう。怒りは現代社会ではあまり役に立たないどころか、トラブルしか連れてこない厄介ものであるからだ。怒りが収まった時にもっと適切な言葉が見つかるので、それから話しても遅くはないし、その方が良い結果を齎す事が多いのではないだろうか。

 それでも怒りに駆られたら、階段をリズムよく上り下りをすると良い、血流が良くなり、気分も良くなり、怒りが収まってくるという。実際あまりに怒れる事があると走ったり、筋トレすると落ち着きますマジで。

 

 結論を述べる。

 つまるところ、体と心は繋がっているので、体を疎かにしたり、心を蔑ろにする。どちらも欠けてはコンディションは上がらないという話でした。