ジャンクな脳と記憶

本を通じて人生の幸福を考えています。

2018-04-01から1ヶ月間の記事一覧

ロボットは役に立つとは限らない。ロボット・イン・ザ・ガーデン

我々が考えるロボット、あるいはアンドロイドというのはどういったものであろうか? 的確な判断をして時には主人を守り、身の回りの世話を焼いてくれる。そんな様な存在であろうか? 映画「オートマタ」のように自我を持ったアンドロイドの悲哀を描いた作品…

異世界は果てしなく美しい。スペースハリアー。

その昔、隣町にある駅前に松竹の映画館があり、そこに併設されていた比較的大きなゲームセンターがあった。そこに行くには片道200円の鉄道料金を払うか、自転車で40分かけて移動するしかなかった。 私達は後者を選んだ。 それは200円あれば、アーケ…

恐ろしいものは目に見えない。忌録

恐ろしいものとは何だろう?映画リングのような幽霊が現れて、あなたの目の前にて何らかの呪詛を唱える事であろうか? ゲーム「バイオハザード」のように死んでしまった人間が蘇り、あなたに襲いかかって来ることだろうか? 実際の恐ろしさとは「よく分から…

神はいつだって不条理 神様ゲーム

旧約聖書を読み解くと、その神の横暴さに恐怖する事がある。神と言われる存在は平気で、人を殺し、災厄を撒き散らし、文明を滅ぼしてしまう。 そもそも、神は人間ではないのだから、人間の倫理など通用しないのは分からないでもないが、神の横行を見ていると…

子どもたちはいつだって主人公 新世界より

国産ファンタジーの傑作。一言で言えばそういうマトメになるかと思うが、この作品は読書後「うーむ」と思わせるものがある。 この先、ネタバレ部分があります。読み終えてない人は読書後読むことをオススメします。 オチというか、自分たちこそ異端という結…

現代のインディ・ジョーンズはハイテクなんです。猿神のロスト・シティ

♪ チャチャチャラーン、チャーラー ♪ 古代、冒険と聞くとすかさずインディ・ジョーンズのテーマが流れてしまうのは、もう結構なおっさんだと思うが、古代に栄えた文明がある、みたいな話があれば心が踊ってしまうのは、もうしょうがないと思う。 で、今回は…

じっくり楽しむ大人のミステリー 緑衣の女

アイスランドと聞いても、いまいちピント来ない。多分それが普通だ。北欧ミステリーは、ドイツだったり、スェーデンであったり、デンマークあたりがよく聞くのだが、ところがどっこい、アイスランドである。 アイスランドが舞台の「緑衣の女」はゾクッとする…