ジャンクな脳と記憶

本を通じて人生の幸福を考えています。

書評「筋肉こそ金なり」

 

 我々の体は、何でも動力としての筋肉が必要である。当たり前だが、歩くのも、物を持つのも、心臓を動かす事でさえ、筋肉が必要である。そんな筋肉が衰えていくと、当然ながら、その「動き」に影響が出てくる。特に30歳を超えると、年々1%づつ、筋肉は減っていくので、筋肉を鍛え、体の衰えを遅らせる必要があるのである。

 と、ここまでが前置きで、今回は「筋肉こそは金なり」を紹介する。この本医師の方が書かれていて、筋肉をつける事のメリットを最新の論文を踏まえて、説明している。

 

 筋たんぱく質は24時間、合成と分解を繰り返しているが、当然合成が多ければ、筋肉量は上がり、少なければ減っていく。前者は筋トレですし、後者はダラダラしたり、運動不足であったりするとそうなるという事です。(当たり前だが)

   

 この本によると、以前は小太りのほうが、寿命が長いというのが定説であったが、最近の研究によると、適度な筋肉質の方が寿命が長い事が分かっていきている。

 どうやら、交通網の整備や仕事の進化で、人は以前より更に動かなくなっているようで、「小太り」は「大太り」に変わってしまい、更に「成人病」になりやすいので、以前より太っている事はあまり良くない事となってしまっているようだ。

 さらに、ガリガリの痩せは(以前の私の事だろうか?)さらにリスクが高く、筋肉も脂肪も無いと。免疫が弱く、所謂「虚弱体質」であり、直ぐ病気に罹り、力が無く、すぐ疲れる、という訳だ。

 この力が無く、疲れやすいというのは。本当に致命的であり、以前の私は直ぐ疲れるので、その疲れの所為で仕事が雑になったり、気力が持たなかったり、気分が直ぐ落ち込んだりしていた。更に、休日は疲労でいつまでも寝ていた。

 筋トレや有酸素運動を行うようになって、それらはほぼ改善したし、メンタルのブレは運動とメンタルの本を読み漁るようになって気を付けるようになったため、かなり良くなりました。著者の「筋肉こそ金なり」は強ち間違えではないだろう。

 ちなみに「著者」の医者がかなりマッチョであり、そのトレーニングのやり方を伝授しているので、これは一見の価値があるのではないだろうか?

 ここまで筋肉質になる事は相当の努力をされていると思うが、本書ではその運動の総量などを具体的に書かれている。

 恐らく、本気の人は毎日行っていると思うが、定説では超回復という休息期間が要るので、2日に1回とか週3日などとなっているが、この本では適切な回数と負荷なら、まとめて1日でやってもOKという事らしい。

 時間が取れない人などは、まとめてやってもOKなら、週1回のジムでも十分な成果を上げられるという事なので、忙しい現代人に朗報ではないだろうか?

 また、負荷が正しくないと効果が出ないので、正しく行う事が大事だが、最大値の85%で行うと良いみたいな事だと、分かりにくいので、10回が限界という行為を行うと良いという。つまりラクな運動を何回行っていても、まるで効果ないという事だ。

 

 お金や成果などは、中々努力しても報われないし、コントロール不可能ですが、筋トレや運動はやればやっただけ、効果が期待できます。毎日の心の平安を得たいなら、さあ今すぐ、体を動かしましょう。