書評「10分で自分を浄化する方法」
マインドフルネス。最近よくこのワードを聞く、それは私が疲れているだけなのか、いつも癒しを求めているためなのか分からないが、とりあえず、外資系から「これいいぞ」的に始まった、いわゆる「瞑想」の事なのだが、「瞑想」と書くと何だか堅苦しい感じがするので、やはり「マインドフルネス」という風に横文字のほうがとっつきやすい。
元来「瞑想」は仏教国の日本では当たり前だが、その良さが長らく忘れ去られて来た。勿論修行僧はずっと瞑想をしてきたであろうが、一般社会では、贖罪のように何時間も座禅を組んで、集中して行うイメージが強いからだ。
ところが、欧米で「瞑想ナイスじゃない~」的な発想でその効果を科学的に立証したあげく、日本より流行らせ、故に逆輸入されるという顛末である。
これは元々日本の得意分野であった「瞑想」をもっと我々を取り入れようではないでしょうか。とここまでが前置きである。
マインドフルネスの本は星の数ほど、今回の「10分で自分を浄化する方法」は比較的簡単に実行できる本ですので、最初の一歩として良いのではないでしょうか?
瞑想はメリットしかない。
瞑想は色々なメリットがある、本書では12個の利点があるとの事だが、一番はやhり心が落ち着くという事であろうか。
我々は、過去でもなく未来でもない今を生きている。今以外は必要ないと言っても良い。ところが、現代社会の多忙さは、いつまで経っても過去の恥部を思い出させたり、未来の不確定さを憂いだりしてばかりだ。
だが、我々は今を生きているのだ。過去は変えられないし、未来はまだ来ていない。未来が来ても、その時はまた次の未来が気になる。だが、未来がやがて現在になるように、それではいつまで経っても一番大事な現在を精一杯生きていない事となる、だが、そこで「マインドフルネス」ですよ。
呼吸を整え、自分と向き合う。
マインドフルネスのテクニックは色々言及がるが、大体の本は腹式呼吸で行う事を前提としている。本書は浅い呼吸でも良いとされ、この呼吸の敷居の低さが良いと思う。
まず、ラクな姿勢で座り、ゆっくり呼吸をする。これだけである。
初心者だと、まず腹式呼吸が難しい。そればかりに心が捕らわれ、集中できない何てことがあれば、本末転倒である。まず、自分の呼吸に集中する事である。
呼吸に集中する事で、無駄な意識を遠のいていく、自分の体を空気が循環しているのを感じながら、頭からつま先まで自分の体を感じると良いです。するとあら不思議、雑多な生活が消えていき、スッキリしてきます。勿論最初は中々うまく行かないけど、しばらく続けていけばコツがつかめてきます。
10分で完了ですが、最初は10分どころか、3分でもうまく行かないが、段々長く出来るようになるので安心してください。