ジャンクな脳と記憶

本を通じて人生の幸福を考えています。

「小さな事にくよくよするな」その②

 

 さて、昨日に続いて「小さな事にくよくよするな」の一節を引用しながら、どうすれば我々の心が否定的にならず、心安らかになれるかを考えてみよう。

 この本に書かれている事は、一歩間違うと「何言ってやがる」的な綺麗言のように感じる部分があるが、これくらい歯が浮くような言葉や出来事を並べた方が、世の中という、ナイフみたいな世界には丁度良いと思う。

 

 知らない人に微笑み、目を合わせて挨拶

 

 自分はどうだろう?すれ違う人に目を合わせて微笑むなんて事があるだろうか?日本だと、そのような行為がまるで余計なトラブルを招きそうで、目を伏せて早々に立ち去るという事があるのではないだろうか?

 そこで、他人に対する態度と自分の幸福度は表裏一体である事を認識して、自分から声をかけてみるのはどうだろう?

 社交的である人が幸せそうに見えるのは、他人には自分に似たところがある事を発見している事だからだ。ほとんどの人は、声をかけられたり、微笑まれたりすれば、自分との類似を無意識に見出し、結果、その人にも自分と同じように、家族があり、生活があり、悩みを抱えているという事が認識できるであろう。

 そうすれば、相手が同じ人間であるという事に気づき、その自分と同じ心の純粋さを感じ、心の奥底から幸せを感じる事ができるであろう。

 

 いい聞き手になる

 

 良い聞き手になる。これは中々難しい、人は自分の事ばかりを話したがり屋であるからだ、承認欲もさることながら、相手の話が終わるな否や、すぐに話し出す。まるで、レースのようだ。

 反応する時間をゆるめて、相手の話をじっくり聞けば、もっと穏やかな人になれる。相手の話に、どう応じようかばかり気にしていてはプレッシャーばかりが募り、ストレスがたまる。相手の話を(さえぎらずに)ゆっくり最後まで聞けば、そういったプレッシャーが消えリラックスするのが感じられるであろう。

 いい聞き手になるのが、忍耐が強い人になれるだけではなく、人間関係の質もあがる。みんな自分の話をちゃんと聞いてくれる人と話をしたがるものである。

 

 いちばん大切な事はなにか

 

 毎日は忙しくて、責任や重圧などで、心を見失う、そんな事はよくある話だ。そうすると心にあった一番大切なものを忘れたり、引き延ばしたりしてしまう。

 常に「一番大切なものはなにか」を自問して、その順位を確認する事が大事だ。優先順位が曖昧になると、最大にエネルギーを費やす事が分散されてしまい、一番大事な事が一番で無くなってしまうからだ。

 毎日の雑多な忙しさの中で、一分で良いから「一番大事な物」を自問して、忙しさに流されて、見失った一番エネルギーを使うべき問題を再び一番にしようではないか。

 

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