小さい事にくよくよするな
すべては心が次第。どんな事でも、自分がどう理解したかですべてが決まると言っても過言ではない、人によって起きた事柄の重要性が変化するように、だれもが出来事の一側面を見ているに過ぎないし、それは捉え方によってずいぶんと変わる。
本書のように「小さい事にくよくよするな」とは的を得た言葉であり、この本に書かれている幾つかのヒントは「すべては考え方」という事を改めて認識させてくれる。
幾つか紹介しよう。
完璧な人はつまらない。
完璧主義者というのは病気であり、偉人の話にたまに出てくるが、それを実行して平和な心を保っている人は少ないと思う。当然、今より更に高みを目指す事(よく朝礼や挨拶などで語られる、今の状況に満足せず・・・みたいな件だ)は美徳とされていたが、このような思考はやがて負け戦になっていく、永遠に成長する事など不可能だからだ、その結果失敗ばかり気になりだし、現状に感謝の心も忘れ、人の心は荒んでいく。もちろんベストを尽くなというわけでは無く、人生の悪いところばかりに捕らわれてしまう可能性があるので、完璧主義はほどほどにしておいた方が無難だ。
ここで解決法は、「こんなはずじゃない、もっと良くなるはず」と思ったら、今の自分のままでも良いと思う事、自分を批判を辞めれば、すべてうまく行く。人生のあらゆる場面で、完璧主義者をやめれば、人生はそれ自体で完璧なると気付くであろう。
もっと忍耐力をつける
忍耐強くなると、穏やかで好かれる人になると言う目標に到達しやすくなる。忍耐が付くほど、望み通りの人生で無ければならないという、頑固な精神から解き放たれ、現状に満足できるようになる。忍耐がなければ、あなたの人生は不満で満ち溢れる事となる。すぐに不安になったり、悩んだりイライラするのは、やはり忍耐が足りないせいである。忍耐は人生を受け入れるための妙薬、心の平和には欠かせないものである。
サッカー元日本代表の三浦知良選手もいくら批判されても、「もっと頑張れって応援してくれている」と返す凄い人であるが、それくらいの忍耐が欲しいものである。
ここでも起きた事を「大した事じゃない」と思う事で、忍耐を上げる事ができ、その結果、あなたの人生は満ち足りたるものになるでしょう。
だれかにありがとう
ほんの少しだけ、誰かにありがとうと思う。感謝したい人を思い浮かべて、ありがとうの気持ちを思い浮かべよう。感謝する事で、心の平和はぐっと上がる。心を平安にするには、家族、友人、昔の知り合い、教師、指導者、職場の仲間、誰でも良い。あなたの心がどうしようもなく孤独で誰も思いつかないのなら、コンビニの店員でも構わないし、渋滞に割り込ませてくれた車のドライバーでも良い、このような感謝の気持ちを毎日持つ事で、スクスクと沸き上がる否定的な感情を変える事が出来る。このような、気持ちの前では、否定的な感情を持つ事自体難しいからである。
その②につづく