ジャンクな脳と記憶

本を通じて人生の幸福を考えています。

「GO WILD 野生の体を取り戻せ」

 

 野生、なんと美しい響きであろう。野生は厳しくとも、辛くとも人を引き付けてやまない。何故なら、人間は元々地球の一部であり、(死ねば灰となり、大地となる、やがて浄化され、天に舞い、また地に戻る)元々、野生とは日常であり、世界全てであった。

 近代生活という枠繰りの中で、生まれた野生は、野蛮で不潔などのレッテルを貼られ、蛇蝎の如く嫌われる羽目となったが、実際のところ我々はその失われた(と思っている)野生に気づきつつある。

 

 この「GO WILD」ちょっと古い本(2014年)であるので、今ではもっと良い本があるが、それらの本(最高の体調など)も全ての根幹にあるものは一緒だ。

 

 現代の生活自体が、実は人間にとって不自然であり、その結果いろいろな不調を生み出している。

 

 だから、出来るだけ我々の祖先が行っていたような生活に近づける事をしよう、そうすれば、あらゆる不調は改善する。

 という訳だ。

 本書では主に「食事」「運動」を主に取り入れているが、ありとあらゆる文献がそうであるように、この二つはかなり重要であり、それにプラス自然と触れ合う事で、我々は時空を超えて、古代に戻る事が出来る。

 

 体の不調はかなりの問題で、いま多くの人々が抱えている悩みは、体調が改善されれば、解決する可能性がある。ストレスを受けても、体に反応しなければ、(つまり気分が良ければ)そもそもストレスを感じていないと同義語だからだ。

 

 逆に不調をいつも感じているなら、いくらお金があっても、好きな人といられても、好きなものを買ったとしても、幸福をあまり感じられないかもしれない。

 あなたの近くに幸せそうな人は居るだろうか?もしいたなら観察をしてみるがよい、その人は体調が良さそうではないだろうか?いつもエネルギーが出ていないだろうか?それは体調が良いからかも知れない。

 心と体は繋がっている。体が調子よければ、心も軽くなるし、いろいろな事に大きく悩まなくなるかもしれない。深く考える事はしばし必要な事であるが、体調が悪いと、どんどん負の方向の心になってしまう。

 

 古代人は心の病は無かったという。それに倣って、良いところだけ、野生に戻そう。

 

 と、ここまでが前置きだが、相変わらず前置きでもう行数が無いので、簡単に概要を記載しておく。

   

 

 人口精製された糖は取らない。

 低炭水化物の食事にする。

 良質な脂質を摂る。

 

 簡単でもいい、運動を習慣化する。

 出来るなら、全身を使う運動が好ましい。

 なるべく自然の元で運動する。

 

 よく使い古された内容だが、それゆえに真実の可能性がある。

 さあ、少しづつで構わないので、野生に戻ろうではないか。