ジャンクな脳と記憶

本を通じて人生の幸福を考えています。

「マインドセット」

 

 皆さんは何かに向けて歩いていますか?以前は何かに向かって努力していたが、少し難解な事柄にぶつかり、そのまま挫折して、自己嫌悪に陥ったり、ひどく自己肯定感を毀損したような事はあるだろうか?

 キャロル・s・ドゥエック著「マインドセット」は再びあなたを蘇らせる事が出来る、大変良い本である。

 心が弱って来ると、必ず出てくる言葉「親が悪い」「環境が悪い」「遺伝子が悪い」それを肯定する文書や、支持者もおり、混沌とした様子である。

 橘玲著の「言ってはいけない」はベストセラーだが、それはほぼ「遺伝子」で未来は決まっているというお話でしたが、残酷な内容だが、それはあくまで一説であってすべてでは無い、我々の脳はまだ未解明であり、これからいくらでも新しい発見があるに違いない、そして、それはこの「マインドセット」に書かれているように、「正しい方法で努力」すれば、人は成功する事が出来るという事だ。

 

 才能という言葉があるが、確かに才能はあると思う。現にスポーツ選手のような身体的特徴がすべてを現している場合、有利なのは間違いない。だが、ここでは日常的な人間の生活を基準にすれば、そこまでの成長は望まなくても、専門性や平均より上の技術は努力で誰でも成し得る事が出来るのだ。

 

 あなたの周りで旨く行っている人が居るとして、その人が才能だけで旨く行っている事は無いと思う、たとえその人がすごい才能を持っていて、敵わない程であったとしても、それに近い才能は持つ事が出来る筈である。

 それは「マインドセット」が非常に大事で、ここで言う「マインドセット」とは所謂、「心の持ち方」である。

 この心の持ち方は、「遺伝的な要因ですべてが決まっている」みたいな考えは捨てて、どうすれば旨くなるのか、どうすればもっと満たされるのかを、真面目に考える事であり、思考停止してしまうと、そこですべては終わりという事である。

 

 脳は筋トレのように使えば使うほど、成長していく、脳が成長すれば、今のあなたよりずっと賢く、ずっと旨く行くようになる。だから「遺伝で決まっている」みたいな考えや「親ガチャ」のような身も蓋も無いような考えは、今すぐ捨てるべきだ。

 人は確かに環境に左右される事があるが、それと同時に自分で考えて選択する事で、いつでも変えられるはずである。もし、あなたが自己肯定感が毀損して、「すべて運命で決まっている」的な思考を持つようになりそうなら、この本や、関係している動画などを視聴する事をお勧めする。