「頑張らない戦略」
今回は「頑張らない戦略」を元に語る。この本のコンセプトは効率よく行う事で「頑張る」という無駄な努力をなくしていく、という事だ。
昔、試験勉強で頑張って何時間も勉強したのに、全く良い点がとれず、逆に遊んでいるように見える奴のほうが良い点を取っている。みたいな経験はないだろうか。
これは努力したが、その殆どが無駄な努力であり、効率よく進める事でもっと短時間で「頑張らなく」結果が出るという事を示唆している。
そのいろいろなヒントが語られているのだが、習慣かするための方法も幾つか紹介されている。
①曜日を決めてそれを行う。
何曜日はこれをやる、と決めておく事で、その曜日になると自動的にそれを行う癖付けが出来る。毎日やるとかはハードルが高いので、その曜日だけ行うと決める事で、忘れず行う事が出来る。
確かに、曜日で決めれば、仕組みが出来て、計画を立てる手間が無いため、比較的簡単にそれを行う事が出来るのであろう。
②ゲーム感覚で行う。
ゲームが好きな人は多い、日常をゲームと捉える事で、ラクになるものもあるであろう。本書では営業を断られる男の話が出てくるが、その男は「営業が断られるゲーム」を行っており、1000回断られたら、寿司が食えるという謎のゲームを行っていたが、さすがにそれは超くそげーではないだろうか。
まあ、それはさておき「ゲーミフィケーション」という言葉があるように、何事もゲームと結びつけるのは効果的であるとされる。
確かに単純作業を行っている知人(工場勤め)は何個作れるか、とか、何分で造れるかをカウントして、うまく行ったらレベルアップしたとして心に刻んでいるらしいし、営業成績がいい人もある意味、楽しんで顧客を獲得するゲームとして「頑張らず」仕事を行っている場合もあると思う。
③何かを行うには段取りを減らす。
何かを行うとき、めんどくさい工程を得ないと始める事が出来ないものは、「頑張る」が前提となっているので、辛いだけである。
出来るだけ、直ぐにそれを行う事が出来る環境を作る事が必要で、それが無いと億劫になっていい結果は生まないであろう。
昔、学校に毎日通うのが苦痛であったころ、毎日通学ですら嫌気がさしていたので、当然朝の支度ですら、行う気が起きない。そこで寝巻の代わりに制服を着て寝る事にしたら、着替える手間がなくなって、少しハードルが下り、何とか学校に通う事が出来た思い出があるが、つまりハードルととことん下げる事が大事であるという事だ。
④何かにスイッチを入れるようにする。
人は何かの区切りが必要であり、何かのきっかけによって行動を起こす事が出来るものである。上がる音楽を聴くとやる気が出てきたり、映画や漫画のシーンを思い浮かべると俄然やる気が出てくるようになるなどのスイッチがあれば良いだろう。
これらを駆使する事で「頑張る」事なく、効率よく、生産的でかつ幸福度も上がるというわけである。