ジャンクな脳と記憶

本を通じて人生の幸福を考えています。

書評

真っ直ぐに向き合えるか。川の深さは。

「亡国のイージス」で有名な福井晴敏のデビュー作品である「川の深さ」は文章の粗さがあるが、著者の理念が伝わる良作である。 作品自体はもう古いし、前述の「亡国のイージス」(未読)のほうが新しいしヒットしたので、本来はそちらを読むべきだろうし、お…

ハリウッド映画的なアクション小説 ジェームスロギンズ「ケルトの封印」

なんとなく絵が浮かぶ、これは映像化を意識しているのか?的な作品をポンポン出している「ジェームスロギンズ」の「シグマフォース」シリーズの6作目の作品にスポットを当てて見たいと思う。 このシグマフォースシリーズは、アメリカの特殊部隊であるシグマ…

好きな事が人生の全て、ソース。

マイク・マクマナスの著書「ソース」を紹介したいと思う。 まず、あなたが今の仕事に迷いがあるのなら、この本は一つの答えを提示してくれるのではないだろうか?。 マイクは自身の体験を元に「ワクワク」することを突き詰めると何が起こるのかを紹介してい…

テクノロジーが僕達を幸福にするか?

例えば、いまから百年も遡れば、世の中は同じ地球かどうか疑うくらい今の生活と違うだろう。あたりまえの事だが、生産力がムーアの法則ばりに上がっていた産業革命以降の生産力は、国民全体の生活の向上が目に見えてわかる時代であっただろう。 よくこの時代…

深い森の奥は魔界なのか。チャイルド44

子どもたちは森へ消えていく、アンドレイ・チチカロはロシア共和国の連続殺人鬼、のべ52人の子供を誘拐して殺害した。 この殺人鬼がここまで凶悪な事件を連続して行えたのは、当時のソビエト連邦の暗渠とした社会主義が産んだ怪物であり、そもそもそんな事…

穴があったら入りたい?ルイスキッカー穴。

子供向けのものは、大人が考える子供向けとは大きく乖離している。 つまり、ベタな子供向けのものというのは、やはり子供の心に響かないのだ。子供は子供で政治的なものを喜ぶ必要はないし、結果子供が好きなものは、やや危険なものという事である。 これは…

熱い男の書籍はやはり熱かった。本気になれば全てが変わる。

松岡修造さんの名著。読めばその本気オーラ全開で元気になれる一冊を考察しています。

健康な体は健全な心を生むか?脳を鍛えるには運動しかない

運動をしているほうが、勉強ができたり、ストレスに耐性ができたり、という事を科学的に立証している。 一日中デスクに向き合って仕事をしている人は多いと思うが、長時間座っていると体に悪いと言われている。 色んな健康を保つための指南書が出ているが、…

一流というのは、自分自身がそれになろうとするか。

一流とはなにか、自分の内面を磨くという事がどんなことなのか。 自分の事を一流と言う人は少ないであろう。 それは「謙虚」こそ美徳だ、と教えられた事が原因と思われる。 実際、自分の能力をひけらかすと、それは嫌味に聞こえたり、うんざりしたりするが、…

自分自身が宇宙です。心のもちかたで世界は変わる。

自己啓発本というより人生の指南書的な本書、自分に自信が無いのがすべてのイライラの原因とわかる名著です。 世の中が幻想である。この世界は超絶な存在が生み出した夢の続き、と説いたのは18世紀の作家ラグクラフトであるが、もしそれが真実であるなら、こ…

おっさんの処方箋。たいていの事は20時間で習得できる

さて、みなさんは根気があるであろうか?。 因みに私は全く無い、それは自信を持って言える少ない言い切りだ。 一般人の根気のパラメータが100あるとすれば、おそらく10位しかないように思える。さらに年を取るごとに絶賛下降中である。もう、2ぐらいし…

心を落ち着かせろ!反応しない練習とは

現役僧侶が書いた名著、雑音だらけの世の中の耳栓。 さて、何か気に入らない事があると気が立つのはまあ、普通であろう。 ところが、瑣末な事でイライラが募りオバちゃんのデリカシーのないジョークすら、聞き流せなくなっていたのなら、そりゃアンタ重症で…

国民的アイドルはいつでもムチムチ、ドラえもんギガゾンビの逆襲

ドラえもんのRPG。キャラ物は大抵コケるが、このソフトはゲームとして完成度が高い。 故・藤子F富士夫先生は偉大だったと改めて思う。それはドラえもんを紐解くまでもなく、彼の作品を読めばその偉大さに改めて気付かされるのである。 そもそもドラえもんで…

ランニングという病巣

近所をランニングしていたら、あやしい野菜販売所を発見。走っているとこのような新しい発見があるのが魅力 さて、おっさんになって来ると、やたら健康という言葉が気になるようになる。実は、少し前に、ショップジャパンの腹筋マシンの「ワンダーコア」を買…

世紀末やサバイバルはいかが?ステーションイレブン

「グルジア風邪」が流行し、人類の99%が死滅した世界「シェイクスピアのリア王」演劇中に起きた、その悲劇はそこの舞台にいた人々を奇妙な繋がりで繋いでいく 小学館から発刊されている「ステーションイレブン」は所謂、世紀末ものとしてジャンル分けされる…

男は黙ってハードボイルド ピルグリム三部作。

意味不明なカバーデザイン。ちなみに2巻3巻も同じテイストだ。もう少し何とかならなかったのであろうか。 早川書房から発行している「ピルグリム」は、テロリストと戦う元アメリカ諜報機関の男、コードネーム「ピルグリム」の物語だ。 こう書くといかにもア…