ジャンクな脳と記憶

本を通じて人生の幸福を考えています。

熱い男の書籍はやはり熱かった。本気になれば全てが変わる。

 元テニスプレーヤーでタレントの松岡修造さんの本。タレント本だと思っていたら侮れない名著でした。

 

 

タレントの松岡修造さんは、テニスプレーヤーというより何だかもうギャクのような扱いになっているのだが、思いの外、彼の本は「名著」であった。

タレントの書く本は嫌いという人がいる。その気持ちは分かるし、大抵があまり面白くないものが多いし、下世話な話が載っている場合がほとんどで辟易しているの人が多いのではないだろうか。

だが、実際は好きな作家とかでも同じ事であり、結局ベストセラーなんてものは多少たりともタレント性がなければなりようがないのだ。

 

さて、この修造本は「本気になれば全てが変わる」というタイトルだけで、内容が分かってしまう、あるいはお腹いっぱいになってしまうのか、と訝しる人がいるとすると、安心して欲しい、この本サプライズなしの、タイトルそのままの内容なのだ。

 

本の内容的には、彼の現役時代の事を大く語り、そして今の現状を「本気になれば全て解決する」と説く。これが、43歳フリーターが書いてたら全く説得力がないが、松岡修造が言えば「そうかもしれない」とか思うから不思議だ。

人を動かす力に「臨場感」というのがあるが、この本からはその「臨場感」が感じられるのだ。もちろん松岡さんは我々一般人と比べて「超人」の域に達している人間なので、全てが彼と同じようにできる訳ではない。

しかし、その意図として上手くいかないと感じている人は本気ではない可能性がある、という事に気付かれる貴重な本である。

 

人は子供のころ、夢中になる事しかしてこなかった。大人になる過程で、なんとなくこうなるんだろうなあ、みたいな変に歪曲した考えに囚われ、本当にやりたい事を心の奥に隠してしまう。理由はいくらでも付けれるので、

そんなのできる筈がない、とか

それで食っていけるはずがない、とか

嫌な事をやるのは当たり前など

 

しかし、松岡さんは心のままに、そうして本気で打ち込む事によって「臨場感」を生み出し、その言葉を読んだ人たちは、その飾らない言葉に心が打たれるのだ。

だからこの本は是非大人ぶった人に是非読んでもらいたいものだ。

 

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