ジャンクな脳と記憶

本を通じて人生の幸福を考えています。

「なぜ僕らは働くのか」

 

 なぜ僕らは働くのか?この問いに答えるのは難しい。なぜなら、その答えは人それぞれで、正しさはある側面では間違いになったりして、捕らえようもない事であるからだ。ただ、どうやら我々は働くことが運命づけられているのか、働かないと落ち着かない、働きたくない筈なのに、働いていないと心が平安ではないというジレンマを抱えている。

 それは一つに、資本主義である事が原因ではないであろうか、この資本主義は恐ろしく効率が悪い方法だが、今のところ一番マシな方法として、世界中で広がっている。その名の通り、資本があればとても楽しい世界であるが、資本が無いと何かと不自由を感じるというもので、そのせいか生産していないと、まるで生きている価値が無いみたいに思われる。そして、自由を手に入れたしても、結局「仕事」を求めて、不自由さを懇願するのだからおかしなものである。

 だが、ある程度の労働は、色んな効果がある。それは貢献している事による自己肯定。自分の力で手に入れた対価としてのお金、それは自由に仕えて、誰にも文句は言われないもの。

 私事であるが、私は子供の頃、早く大人になりたかった。それは子供では労働が制限されていて、親に頼らなければ生きていけず、結果親のいう事を聞かなければならなかったからだ。「何々してやったのに」と言われる度に、私は自由を手に入れる為には、自分で全て出来る位の金が必要である事を強く思った。

 主婦でもそうだが、結局自分で稼がず、人の金生きるという事はこの資本主義では従属されている事であり、真の自由を手にする事は出来ないという事だ。(勿論、現在は技術の発展により、稼ぐ方法が多岐に渡っているため、子供でも頭を使えば稼げるので、一概にそうとは言えないが)

 

 で、ここまでが前置きだが、「なぜ僕らは働くのか」は子供向けに働き方のヒントを幾つか上げた真面目な本だ。こういった書籍を子供の頃から読めるというのは、本当に幸運だと思う。労働する事を旨く説明できない、親、先生などを頼るより、こう言った本を読む方がよっぽどためになると思う。

 大体、先生や親に「なぜ僕らは働くのか?」なんて聞いた所で「何言ってやがる」と一言言われるだけだろうし、そんな事あたりまえだ言わんばかりに相手にされないであろう。

 

 

 私事が多すぎて本の内容があまり説明していないが、

 

 ①仕事で成功するのは、正しい我慢が必要

 自分が成長しない我慢は間違いの我慢、人格否定するような事も間違いの我慢、それらは我慢してはいけない。自分が成長するための我慢はするべきであり、そうする事で成功する確率が上がる。

 

 ②やる気が無い、人まかせ、考えずに行動する、自分さえよければいい、横柄、ネガティブ、完璧主義。これらの人は仕事がうまく行かない可能性がある。

 やる気がないのは持ってもほかですが、感謝の気持ちを忘れるような態度や、思考停止。ネガティブな事ばかりいう人、完璧にこだわり過ぎても、人生うまく行かない。

 

 結局、仕事の大半はコミュニケーションであり、利己的な考えであれば、それは人には避けられてしまうし、完璧主義のようであれば過大なストレスがかかるであろう。

 

 つまり仕事とは多くの場合働く内容より、貢献しているという満足感と成長感、あと人に感謝されるという事が大事なのだろうと、小手先だけの攻略など、なんの意味を無いようにこの本を読むとそう思えるのでした。