書評「天才はディープ・プラクティスと1万時間の法則でつくられる」
いきなりですが、あなたは物覚えが良いですか?
私は無茶苦茶悪いです。
色々な物を覚えた心算でも、いざ思い出そうとしても、全然出てこず、結局再び参考書を見る、なんてことは多々あり、その際は本当に自己嫌悪が起きます。
そんな諸兄に朗報です。
今回は「天才はディープ・プラクティスと1万時間の法則でつくられる」で天才になってしまいましょう!
ディープ・プラクティスとは何か?
本の中で書かれているキーワードである「ディープ・プラクティス」とは、言うなれば、練習に苦労を加えたもの、という事らしい。
さてどういう事かと言うと、まずミエリンと言う神経系の絶縁体がこの事に大きく関わっているのだ。ミエリンは神経の伝達に働きかける神経線維と言うやつで、このミエリンが増えれば増えるほど、神経の伝達が効率よく働き、結果スキルの習得が早まるというのがメカニズムなのだ(らしい)
このミエリンを増やす学習方法がズバリ「ディープ・プラクティス」という訳である。
天才はみんなディープ・プラクティスを行っている。
やり方は簡単で、自分の今のレベル以上のものを行い、ミスを犯してそのミスを修正する。これを繰り返すという学習方法である。
分からない事や失敗した事を自力で解決した事は、決して忘れないという経験はないだろうか?解決方法を人から聞いた場合は再び忘れてしまう場合が多いが、自分で調べたりしたものは、忘れにくいという事は誰もが感じるところであろう。
それが、ミエリンが増えて、それが正解への経路をつなぐ事によって効率よく物事を記憶できるという事なのだ。
つまるところ、難しい事を(今のレベル以上の事)結果失敗を犯し、それを修正する事によって、ミエリンを増加させ、効率よくスキルを会得する事、それを意識せず天才たちは行っているという事らしい。
スキルを会得する3つのコツ
さて、ミエリンというあだ名みたいな神経線維を増やす事が、スキル獲得の早道である事は前述した。では具体的にどうすればいいかと言うと。
チャンクアップ
だそうだ。
チャンクアップは全体像をまず把握して、それを細分化して、ゆっくりミスを修正するという学習の仕方である。
物事の完成形がどのような事なのか把握し、
それを細かく分ける。
分けたものを繰り返しゆっくり練習して、ミスを修正する。
いっぺんに通しでやるより、区切りを繰り返し、間違えたところを直していく事がミエリンを増やすのには効果的な事であるという。
繰り返し事が重要という事である。あらゆるスキルが繰り返す事で完全になる事を記しているいるが、逆に言うと繰り返しを1日でもサボると、ミエリンは減少してしまう。人間は改めて忘却の生き物なのだ。
さあ、スキルを鍛えよう!
さて、ここまで読んであなたも何かをディープ・プラクティスで学びたくなったであろうか?そんな気分になったら一度読んでみる事をお勧めする。