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ジャンクな脳と記憶

レトロなゲームや読書の話題、ゆるりと。

悪いやつは地下に潜る ウィザードリィ

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心が踊るタイトル。当時アップルやPCでしかプレイ出来なかったタイトルがプレイ出来るということで、ゲーム少年達の心は激しく踊った。

昔から悪党は地下に潜るのがお約束となっていて、ウィザードリィの敵役のワードナーさんも当然地下迷宮に潜って勇者を待機している事になっている。

 

リルガミンの王「トレボー」は不思議な護符のお陰で百戦錬磨であり、近隣の国からは「狂王」とあだ名されるくらいであった。ところが魔術師ワードナに護符を盗まれ、そのワードナは自ら町外れに巨大な地下迷宮を作り上げ、そこに身隠してしまった。激怒したトレボー王は軍隊を何度も迷宮に送り込むが、生きて帰ってきたものは居なかった。業を煮やしたトレボーはワードナーに賞金をかけ、討伐を冒険者にゆだねる事にした。

 

勧善懲悪なストーリーで無いのがせめてもの救いではあるが、何故地下迷宮なのかは分からない。大体地下というやつは湿気が篭っていて、カビ臭いだろうし健康に悪そうである。カマドウマとか蝙蝠とかが棲みついていそうで気味が悪い、何人もの兵士が死に絶えた場所など、当然住まいとしてはどうかと思う。

だが、我らがワードナさんは依然として地下に篭もる生活を選択している。おまけに最下層ときたところでは、買い出しもままならないであろう。ひょっとしたら、語られないだけでセブン-イレブン位あるのかも知れない。今やセブンが無い街なんて何処探しても無い筈だから。(因みに青森や沖縄には無い)レジ係りがオークやゴブリンだあったら、きっと店長はグレーターデーモンであろう。ピンチになると仲間の店長を呼んだりするのだろうか。

 

まあ、ツッコミはそれくらいにして、このウィザードリィというゲーム、大変良く出来ており、迷宮を探索するという男心を大変擽るゲームであるのだ。

川口浩探検隊や宝島など、探検するという欲求は男には備わっている(筈だ)それは太古にフロンティアを求め未開拓地を進んだDNAがそうさせているのかも知れない。

 

まあ、内容はオーソドックスな一人称擬似3Dものであり、似たようなゲームとしてはアトラスの女神転生やダンジョン・マスター、ディープダンジョンなどがあり、恐らく開祖であるウィザードリィの影響を必ず受けていると思われる。

 

情報量が少ないのは想像力を掻き立てるし、技術の未熟さ故の不条理さが逆にリアルを産み(バランスが絶妙で一つ間違えばクソゲーになる)自分自身があたかも迷宮に迷い込んだような錯覚すら受ける事になる。

大人びたグラフィックや、敵も同じ呪文や装備を使う、あるいはパーティを組んでいたり、遭遇が極端に少ない敵や宝物が中毒性を醸し出す作品である。

 

ちなみに、このシリーズ現代も続く超ロングシリーズなのであるが、ファミコンでも三作作られている。私は三作ともプレイしたが、この一作目「狂王の試練場」以外は全く覚えていない、そこそこ面白かったとおもうのだが、この一作目がずば抜けて面白かった為に他の二作が霞んでしまったのだ。

まるで虎舞竜のロードのように、何作も出ているけど、知っているのは一作目というのは共通しているので、つまるところこれは一発屋の類ということなのだろうか。

「なんでもないような事が〜」と歌い上げた高橋ジョージよりも、その他のメンバーはどうしたのであろうか、とつまらぬ邪推をしてしまうように、「ウィザードリィ」という名前に固執している最近のシリーズは果たして面白いのであろうか。

 

ちなみに、このゲーム女子供をまるで寄せ付けないゲームであり、萌などの要素は全くない。そもそもストーリーはあってないようなものであるので、国産RPGにありがちな茶番がまるで存在しない、そこを潔いと思うかどうかは賛否両論だが、甘ったれた国産RPGよりも高尚に思えるのは私だけではないだろう。

そして、好きなゲームはと言う問いかけにとりあえず「ウィザードリィ」と言っておけば通っぽい、という考え方は、好きな映画はと聞かれて「タランティーノものかな」と答える位、あざといと言えよう。

 

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シンプルすぎる画面だが、やり始めるとまるで気にならない。むしろこの方が、臨場感を感じるという人も多いのではないだろうか、久しぶりにプレイしても十分おもしろい。

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 戦闘画面も今のレベルでいえば至極シンプル。だが、この当時でRPGの全ての要素は入っていたといえよう。画面は不確定名で表示されるモンスターだ、これが強敵なのかそうでないのか判断出来ずに、戦略を考えるのが熱い。また、ファミコンのグラフィックで末弥純の素晴らしいキャラクターを描いているのも素晴らしい。