リーゼントと熱血硬派くにおくん
和のステータスが味を出している。不良が文化まで発展した例だ。
硬派という言葉があるが、これが使用されるときは、あまりない。
冗談でおっさんが、
「いやー、俺って意外に硬派だからさー」
なんて、飲み屋で聞かれても居ないのに、若い女の子に言ってしまうときに位しか、登場はしない。
さらにおっさんは、当時のことを知らないことを良いことに、
「オレも昔は、そうとう悪かったんだぜ」
的な話が始まったら、注意が必要である。おっさんは、何故か悪ぶるのがかっこいいと思って居るフシがある。実際は、学校内で同じクラスにヤンキーの友人が居ただけでも、自分がそうであったような口ぶりをする事がある。
「あの頃を思えば、オレも丸くなった」
若いことがイコール無謀さと言うのは、おっさんがかかる熱病であり、中二病ならぬおっさん回帰病である。
おっさんにとって、若い時に冒険していた事を武勇伝として語る時は、
おれは今の若者みたいに、保守的じゃ無いよ、でも今は人の心が分かるすてきな大人なんだよ、的な意味合いの事が含まれている。
実際、相当悪い人が、たまに良いことをすると、ニュースになるが、普段からいい人は記事にはならない、そんなものである。
だから、おっさんは「盗んだバイクで(本当は盗んでいない)走り出す」的な話をしたがるのである。
これは、90年代くらいにはやった、ヤンキーブーム(主に少年マガジンの影響かと思われる)に事を発し、ヤンキーは不器用だけど誠実てきなイメージを持っているからであろう。なんせ、男はこの「拳でわかり合う」とか、理屈なんてかんけいねえ!的なシチュエーションが大好きで、その好事は大人になってからも変化はないということなのであろう。
ちなみに、私は、根拠もなく、根性だけで営業目標を決める輩を、心のそこから軽蔑している。
だから、誰かが「理屈など必要ない」的な発言をしていたら、それは熱血硬派くにおくんのような世界観をもっている可能性がある。
そういう奴は、実際は格好だけで、じつはただのナルシストであるかもしれないので、注意が必要である。
喧嘩、リーゼント、学ランと全てそろった。乗り物はもちろんバリバリマシン(バイク)だ。