ジャンクな脳と記憶

本を通じて人生の幸福を考えています。

書評「お金に支配されない13の真実」

 

 さて、当然ながらあなたは損はしたくないであろう。そんなの当たり前だろうと思っただろうか?更に付け加えるなら、お金に関してなら尚更そういう風に感じるであろう。

 だが、(特にお金に関して)我々はちっとも合理的では無く、むしろ不合理に行動する事が多いという事をこの本は教えてくれる。

 

 貯金が無いと頭が悪くなる。

 いきなり過激な文章だが、これはお金に余裕がないと、将来の不安のため人は精神が安定せず、かつ突発的な衝動に走りやすいと心理学では言われている。

 これはお金が無いと、目先の事ばかりに捕らわれ、将来的に大事な事を考える事が出来ず、安易な方法で結論を求めようとするという事である。

 私の友人でもお金が無くて、僅かな自由に使えるお金を逆転を狙ってギャンブルに注込むような行動を行うという行為をする人がいる。これは大体の場合良い結果は生まず、更にお金が無くなる事必須なのだが、本人はそれが最良と思っているのが質が悪い。

 また、こういう人に限って、電気がつきっぱなしを勿体ないと、真っ暗で生活しているくせに、コンビニで雑多のものを大量買いなどをしてしまう。電気を節約するより、コンビニにいく事を抑える事の方がよっぽど節約になるという事を理解していない、というより余裕が無くてそこまで考えが及ばないという訳だ。

 これを総じて「頭が悪い」と言える事で、つまるところお金が無いと、心に余裕が無くて愚かな行動を起こしてしまう、という事だ。

 また、安易にお金を稼ごうとして、マルチ商法に引っかかったり、騙されて情報商材を購入したりするわけなのだ。

   

 通販サイトを見すぎると損をする。

 1円でも安く、とか、激安とかをTVやネットで見かけると、それを求めて何時間も通販サイトを彷徨う、なんて事を行った事はないだろうか?それで手に入れた割引は、どうだろう1000円くらいだろうか。あるいは2000円くらいだろうか?

 それに費やした時間を鑑みると、どうだろう、その行動は果たして良かったのであろうか?もし、あなたが1時間彷徨って1000円得したとしたら、その時間をもっと有意義な時間に当てた方が建設的ではないだろうか?

 その時間を副業に当てたり、スキルを磨いたり、あるいは趣味に没頭したりする方が、より豊かな生活に感じるのではないだろうか?

 

 お金は経験に使ったほうが良い。

 経験とは不思議なもので、辛くても時間が経つと美化されるという特徴がある。これは人間の特徴であり、辛い事がそのまま辛いままでは、とても生きてはいけないからである。

 また、同じ金額でものを買ったとしても、買った瞬間から幸福度は落ちていき、3日も経てば、何も感じなくなってしまう。ところが、経験は時間と共に輝きを増し、心が豊かになっていくのだ、だから物は最低限のもので大丈夫なので、経験にお金を使おう。

 

 「お金」は道具であり、それ以上でも以下でもないが、私たちはそれらを制御できず、お金に踊らされている訳ですが、お金を必要以上に崇拝するのは間違っていて、こうゆう本などで学んでいかないと、いつの間にか「お金の奴隷」になってしまうので、意識して暮らしていきましょう。