書評「やりたい事が見つかる 時間編集術」
時間、それは誰もが均等に与えられた唯一の資産であり、資産と言われる全てを生み出す為の経験に当てる事が出来る万能のものである。つまり、時は金なりと言った諺があるように、生まれながらの与えられた時間というものの価値に気付いたものから、何かを成し遂げる事が出来るという事である。
時間がすべてを生み出す事と、人間が有限の命である事を本当の意味で理解している人は少ないが、「時間があれば」と感じる事は多い事と思う。
時間があれば、何かを成し遂げる事が出来るかも知れないし、所謂資産家になる事も出来る筈である。
つまり、時間があれば、
努力する事が出来、努力すれば才能が開花し、才能があれば人脈が増え、人脈があれば仕事が増え、仕事が増えれば資産家になれる。という訳だ。
多くの人は、金持ちになる事だけにフォーカスしてしまって、その過程を理解できずに、簡単に儲かる話などに乗ってしまったり、対して努力もしないのに、お金を稼いでいる人の一側面だけを見て、羨ましがる、という事なのだ。
時間は有限だが、意識して圧縮する事は出来る。
本書でも、時間を圧縮するために、1.5倍で行動したり、動画を1.5倍で見たり、家事はウーバーイーツなどを頼んだり、ネットスーパーなどを使用して、1分でも切り詰める事が提案されている。自分の時間の価値を換算して、少し安いものを探す時間が30分多くて、それで500円安かったとしても、その30分で1000円稼ぐ事が出来たなら、多少高くても直ぐ済ませる方がお得という考え方だ。
何かを手に入れる事は、何か代償が必要である。
もし、あなたが何かを成し遂げようとするなら、それは何かを犠牲にしなければならないかも知れない。そもそも時間が必要であるなら、本書のように時間を切り詰めて生活すれば、一日数時間余剰を生む事が可能かも知れない。
だが、この人生がゲームと考えるなら、ルールとして有効なカードが時間である事から、成し遂げたい事以外の行動を制限するしかない。
睡眠や運動を削ると、体調に影響して効率が悪くなるのでお勧め出来ないが、例えば目的も無い動画鑑賞やゲームなど、今の目指している事以外な娯楽は後回しにしべきであろう。そして、欲張りに色々なものを欲求するのではなく、単一の目的を設定して、ひたすらそれに時間を投資するしかないのである。
本書のように時間を節約しながら生きていくのは、かなり難易度が高いが、時間というものが、かなり大切なもので、全ての下地にある事を理解するには良いと思います。
時間の浪費を止め、生産性を上げ、自分の好きな事を行う。これが一番良い事のように思えます。