人生の意味とは

　人生に意味はあるのか？あらゆる哲学や識者が人生の意味を語って来たが、人生とはそれはあくまで主観的な物であるから、その意味というのもやはり人それぞれなわけだ。だから第3者が意味を説いても、やっぱりピンとこないし、何となくこれが生きている意味なのかな・・みたいに漠然と日常を生きている、そんな具合が多いのではないだろうか。

　結論から言えば「人生には意味なんてない」と思う。断っておくが、別に私はニヒリズム信望者ではないし、人生を達観している訳でもない。

　ただ、「人には生まれてきた意味がある」的な考えは当然疑わしいし、誰もがそんな意味を深く考えて生きてはいないあろう。

　しかし、

「人生に意味はない」が「生きる事は意味がある」という事である。

　説明しよう。

　悟りを開いた修行僧でも、生きる意味を知ったひとは僅かであり、その殆どがただの思い込みの可能性がある。つまりこんなに偉人であっても「生きる意味」を見出している人は居ないという事は人間としての「生きる意味」とは無いと同義語という事ではないだろうか。

　一方、「生きる意味」とは生物が課せられた性であり、この世で生きている事自体が修行のような物で、生きているからこそ、感じ取れる世界と言うものがある。つまり、犬でも人間でも虫でさえも、死から抗う事を宿命としてもっており、生きているだけで、その世界のルールを尊寿している事となる。つまり「生きている」事自体、「意味」なのである。

　だから、何もなく、実績も地位もましてや金すらなくても、この世界のルールに従って生きているだけで、もはや「意味」があるのだ。

　このルールを逸脱して「死」を選ぶ人もいるかもしれないが、少なくともそれまではちゃんと、この世界のルールでゲームを行ってちゃんと「意味」があったという事なのだ。

　屁理屈であろうか、大丈夫、どうせこの世界はその程度のものだから、気にする事は無い。

　少なくとも「生きる意味」を考えてモヤモヤしているのなら、「生きているだけで意味」があると考えれば、少しはラクになるかもしれませんね、また勘違いでも、何かを打ち込む事で、それが生きる意味と思える事が出来るかもしれません。それは何でも良く、趣味でも仕事でも人間関係でも、それを決めるのは自分自身であるので、それを哲学書で探しても答えは見つからないかもしれません。

　「人生に意味な無い」けど「生きる意味はある」。