ジャンクな脳と記憶

本を通じて人生の幸福を考えています。

タイトルは気後れするが「絶対達成マインドの作り方」

 

皆さんは朝上司が朝礼などで「やればできる」的な発言をしたらどう感じるだろうか?

「できるわけねーよ」

「そういう根拠もない事を言わないで欲しい」

的な感情が浮かぶ方も多いのではないだろうか。

それは確かにそうなのだろが、そういった「根性論」的な発想は現代的ではなく、下手をすれば「パワハラ」的に取られえられる可能性すら有ると思う。

その根拠もなく、都合のいい言い方の精神論は人気が無いが、アドラーの理論に則って言えば、

「出来るから、やる気が湧いてくる」とも言いかえる事が出来て、つまるところ今回の本「絶対達成マインドのつくり方」はそういった、ムキムキマッチョな体育教師的な精神論をわかりやすく説いたものと言えそうだ。

 

内容は

著者の経歴からスターとして、物事の「達成」のエピソードと、実践の為のアドバイスという構成で出来ている。

著者はコンサルタントであり、普段は企業の教育や相談を承っているらしく、主に会社員である人に向けて書いていると思われる。

 

当たり前化

色々な事を「当たり前」に変えていく事を著者は説いているが、色々なやらなければならないことを達成する事を「当たり前化」として、とくに気張らなくてもこなして行く事を求めているが、これはかなり厄介である事は想像に易いが、つまるところ「経験」が必要であり、慣れればOK的な手法で有ることが分かる。

 

多くの指南書やビジネス書が説いている。とにかくやれ!的な手法と、後半は生産性の話が続くが、森田療法やアドラーのように「理屈ばっか言っていないで、とりあえずやれ!」という内容の本なので、そういったセミナーなどが非常に宗教ぽいので、駄目な人は駄目なのだろうが、色々なビジネス書を読んで見ても大体は「やるだけ」的な事が書いてあり、この本もそれに習っている事が分かる。

 

ノイズを無くす

だれしもそうだが、うまくいかない時は何かしら理由をつけて、やらないものだ。

電子グッツを買い換えるとか、使いやすい文具を買ってから始めるとかは全てノイズであり、始めるならそんなものはどうでもよく、とりあえず始める、というのが正しい姿なのだろう。

 

色々な情報が我々を翻弄するが、仕事を成し遂げる事だけを考えるためには、それ以外はシャットダウンする事が必要なのであろう。

 

小理屈をならべたビジネス書が嫌気が指したなら、一読すると良いでしょう。