本気になればホンネになる、本音で生きる堀江貴文。
本日はホリエモンこと「堀江貴文」の本音で生きる、を考えてみる。
実はライブドア事件の時、私はライブドア株を所有していた。当時はITバブルと呼ばれる株ブームで私もIT関連の株をいくつも所有していた。
その後の顛末はみなさんも知ることであろう。私はかなりの額の投資金を失ったが、まあそれをゲームのようなものと考えると、そんなものなんであろう。
そんなわけで、当時の社長であった「ホリエモン」の書籍は何冊かもっていたが、内容はまったく覚えていない。よくある若い経営者の仕事についての記述であったとおもうが、今となっては古臭いだけであろう。(時代の最先端というのは、それだけ陳腐になるのも早いものだ)
さて、今回のホリエモンの著書は(少なくとも私が読んだ)彼の著作の中で一番心に残ったし、彼という人間がどのような思想をもっているかがよく分かる良書だと思う。
世間一般と私の彼へのイメージは「金」とか「えらそう」とかのイメージで取り立て、特殊な人物というわけでも無く、まあよく居る「バトルタイプの経営者」という具合だ。
確かに、彼の言動をたまにネットとかで見ると、その過激な言動に眉を潜める人も多いだろうが、そもそも彼は言いたいことを言っているだけ、という事がポイントで、その事を否定するプライドの高い人達とそもそも論点が違うので、話が合うわけ無い。
この図式は時たま見られる現象である。彼自身も本書で書かれているが、
瀬戸内寂聴さんとの対談で、
瀬戸内さんと僕は働き方や死生観が共通している点も多いし、90歳を超えて京都から東京に日帰り出張するバイタリティには素直に感服するが、原発に関する議論は全くかみ合わなかった。*1
他には、精神科医の香山リカさんと記述家の勝間和代さんの対談などがある。
両者の考えはある側面では正解だが、違う側面では間違った意見になってしまう。あたりまえだが、世の中はあらゆる側面から物事は存在しており、世の中は公平であった事はいままで一度もないのだ。
だから、ホリエモンが「原発も一つの手段」といっても、瀬戸内さんは「人の命が何よりも大事」とそもそも論点が違って、それじゃ話が合うわけ無い。
香川さんと勝間さんも、「幸せになるのは努力が必要」「努力が実らなくて不幸になる」ではまるで話の内容が違って、そりあ話がすれ違うよ、と思う。
つまり色々すぐ言動が報道されてしまうホリエモンとは、側面の違う人達が違う意見を言っている、と私はかってに分析している。それは本書を読めば何故そうなのか、理解できるのは無いだろうか。
本書はホリエモンが何故本音でしゃべる事が出来ない人が多いのかを記述しているが、その幾つかの例えで耳が痛い人もいるであろう。
目次を読むだけで、大体は内容が察しできると思う。
●目次
1章 なぜ、本音で生きられないのか
2章 言い訳をするな
3章 バランスはとるな
4章 本音を生きられない理由は「自意識」と「プライド」である
5章 すべて最適化せよ 「本音」を実現するための時間の使い方
6章 やりたいことができる人の特徴
本音で生きる事は自由になる事と同義言葉である。
つまるところそういう事なのであろう。
一日だけ幸せで居たいならば床屋にいけ。
一週間だけ幸せでいたいなら車を買え。
一ヶ月だけ幸せでいたいなら結婚をしろ。
一年だけ幸せでいたいなら家を買え。
一生幸せでいたいなら正直でいる事だ。*2