ジャンクな脳と記憶

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超常現象の金字塔は健在か?Xファイル

 

口笛のようなシンセのモチーフが特徴的なテーマソング、90年台の流行でもあったオカルトブームの火付け役として誰もが一回は視聴したことがあるだろうXファイル。FBI捜査官のモルダーとスカリーのコンビが毎回奇妙な事件に巻き込まれながら、その真実を追い求めていく傑作ドラマである。

いや私、実はこういうの大好きなんですよね、ETとかUMAとか古代文明とか心踊るモチーフですよね、古くはマガジンで連載していたMMRとかも好きだったし、その前だったら藤子F不二雄先生の大長編ドラえもんなんかも、こういったまだ明かされていない秘密を暴いていくという点では同じ匂いがするものだと思う。

で、今回のXファイルの最新映画は2008年公開ですから、最新という訳ではないですが、アマゾンのプライムビデオに登録されているので、プライム会員は是非視聴してみると良いですよ、オカルトとか苦手な人でも今回は楽しめると思いますよ。

 

いつものスタンスとはちょっと違うというのが今回の感想であるけれど、私としては今回の作品はこれで良かったのではないかと思っています。

オカルト色は適度に抑えられていて、普通のサスペンスとして見れるという点で、この作品は一つの独立した作品と捉える事が出来ると思う。モルダーのオカルトうんちくが無いのはちょっと寂しいけど、上映時間100分で収めるにはあまり風呂敷を広げないほうがいいと思うし、当時Xファイルを見ていた人たちはもう良いオトナなわけで、荒唐無稽な部分を抑えたほうが、今の時代にあっていると思う。

もし、昔のスタンスでまたやるなら、コンセプトだけ一緒にして別キャストでやったほうが良いと思う。

今のコンビが現代のXファイルをやるなら、やはりこれくらい人間の心理描写が中心のほうがしっくり来ると思う。昔のままでやろうとすると「インディ・ジョーンズ」くらいおかしい感じになってしまうからね。