ジャンクな脳と記憶

本を通じて人生の幸福を考えています。

vaio S11(VJS1111) モバイルノートの逆襲なるか

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デザインは以前のものを踏襲している。丁寧に造られているものはなんであっても美しい。

 

ノマドという言葉がある。

そういった言葉はロハスとかという言葉と一緒で言い換えただけだ。

フリーランスでもいいじゃないかとも思うが、そういった言葉を生み出すことによって仕事を作っている人がいるので、ま、フウーンぐらいの反応で終わらせておく。

 

そんな事務所に縛られない生き方をしているノマド諸君が、スターバックスで広げているのは決まってMacbookであるが、それはそれでお約束すぎて抵抗がある人も多いと思う。そもそもパソコンにお洒落という言葉があまりにも似つかわしくないだろうか。

ケッ、どんな美人だって、一皮向けたら骸骨じゃねえか。

と小野小町絵巻のような達観をしている訳ではないが、

ケッ、アップルだって、一皮向けばインテルでWindowsと一緒じゃねえか、

と言ったって良いじゃないか(まあ、かくゆう私もMacつかっているが)

マックだのウィンドウズだの言っている事がもう不毛であり、それをつかって出来る事を考えてほうが、より建設的であろうと思う。

 

が、ここで言う道具はPCの事だが、それを気に入るかどうかは別問題なわけだ。

Webを見るとMac VS Windows とか iOS VS andtoidとかいう事を真顔で話している人がいるが、どちらも出来る事といえば、大差ないように思える(大儀な意味でだが)だが、所有欲という点では大きく異なるものも多い。

MacがWindowsより優位といえる点に、そのブランドイメージがあると思う。そしてブランドイメージは機械の性能以上に上げるのが困難だ。

デザインや素材などの造りや、そのエコシステムの総合がブランドであり、それが強いと性能は二の次でも人気が出やすい。価格調節も大事だ、あんまり安価でもらしくない感じがして、絶妙な価格間と希少価値が必要となる。

思うに、PCはデジタル機器だが人は当然アナログなわけで、人間という体のシステムは何億年と進化していないのであるから、結局は素材であったり、デザインなどの実はその機械としての能力とは関係ないところに惹かれるのではないだろうか。

 

つまりMacがカッコいいと感じるのは、アルミボディであったり、PC特有のオタクくさくない雰囲気ということとなる。

 

さて、今回取り上げるVAIO S11はソニーから分社した株式会社VAIOが手がけるモバイルPCだ。分社というと聞こえが良いが、単純に不採算部門の切捨てらしく、昔VAIOを持っていた身とすると少し寂しい思いだ。

そのソニーが築きあげたVAIOブランドは、未だ若干ながらブランドイメージが継続している。そもそもマグネシウム合金を使用したパソコンではVAIOが有名であった。デザインも当時は先端を行っており、505などの薄型ノートは今のアップルが行っている薄型コンセプトの先駆けだったように思う。

 

しかし、人が老いるようにVAIOもいつしか高いだけのPCに成り下がってしまった。

そんなセンチメンタルな思いがVAIOにはあるのだが、分社化してSONYのロゴが消えてもその質は継続しているようだ。

今回のモデルは、ああこれなかなか良いんじゃないと思わせるポイントがあった。

まずは売りであるセルラーモデルがあることだ。

WiMaxとうのモバイルルーターを使えば良いじゃないかと思うが、意外に物が増えると面倒なことが多い、PCもって、スマホもって、ルーター、そしてモバイルバッテリーでは、ちょっと持ちすぎかなあと思うし、なんか荷物が多いとぜんぜん身軽そうじゃない。

ちょうど、格安シムが市場に幾つか出てきたので、1000円以下で運用できるシムを突っ込んでおいた方が、いろいろスマートではないだろうか。

同コンセプトにサーフェス3があるが、あちらはプロ版の廉価だし、性能も低い。こちらは一番小さい構成でも低電圧版のi3から選べる。

キーボードも打ちやすそうだ。私は会社で11型のレッツノートを使用しているが、キーボードは小さくて、少し打ちにくいが、打ったときの感覚は悪くない。VAIOも、こ気味いい打刻感を実現していれば、多少(小さいが故のうちにくさ)の面もカバーできるのではないだろうか?

ボディはウエブサイトを見る限りでは樹脂製のようだが、できればマグネシウムであると質感があがったかのように思えるが、それはコストの問題であろう。

このVAIOS11は最小構成なら、124800円となかなかリーズナブルだ。もちろんメモリを上げたりすると、とたんに1700000前後になるので、ここはサブに徹して最小構成で買うのが良いのではないだろうか(モバイルノートメインは辛いだろう)

日本のPCメーカーはいずれは、海外メーカーに飲み込まれる運命にあるかもしれないが、こういったいかにも日本製というモデルが出れば一縷の光があるように思えます。