科学的根拠はあるか?マネー・ボール
先日huluにてマネー・ボールを見た。実はこれ、劇場で見ようかとかと思っていたのだが、結局見逃していたのでhuluで配信されたので、早速見てみた。
好みは別れるであろうが、中々面白かった。
データーで分析する戦術というのは、中々興味深く、むしろそれまで(2002年)そういう戦術ではなかったと言うのが驚きであるが、その分析は事に野球のような戦術ゲームには有効である事が映画の中で語られるのである。
劇中では、ブラッド・ピット演じるアスレチックスのGMが、低予算で強豪達と渡り合う姿が、エンターテイメントとして楽しむ事ができる。
その中で、古株のスカウトマンとの軋轢があるのだが、これは我々社会人にもよくある光景ではないだろうか?
古株のスカウトマンはデータで示された結果に納得出来ず、自分には長年のカンと(根拠が説明出来ない)自信があると主張するが、ブラッド・ピットはそれを一蹴する。
「部長、いや、、この予算はちょっと難しんじゃないですか・・・」
「何を言っている、やる前からそんな弱気でどうするんだ」
「いや、しかし予算が前年比の倍近いし、人は前年の半分しかいないですけど」
「ばかもの、そんなのは根性でどうにかなるものだ。大体最近の若い者は数字ばかり持ちだして、やる気が感じられん」
「いや、しかしー」
「だから、思えはしかしばかり言うな」
「いやー」
「全くおまえ達は語尾をすぐ伸ばすんじゃない、オレの若かった頃はな、今よりも大きな予算をこなしていたんだぞ!」
的な会話が、朝の朝礼という名の晒し首祭りで行われているに違いない。
大体、管理職は都合の良い時ばかり数字を持ち出すが、都合が合わない事が起こるとすぐ根性というキーワードをだしてくる傾向があるから注意が必要である。
これがドラクエばりのRPGなら、根性は数値化され、立派なパラメーターとなるが、殆どの場合、やりたくないことを無理やり(無謀な数字を)やらされているため、根性というパラメーターは限りなくゼロに近い可能性がある。
かく言う、勤続ウン十年の私が言うのだから間違いない。もっと言えば、やる気のパラメーターはゼロを通りすぎてマイナスになっていると思われる。
ここで思われると言うのは、毎日「今日ほどやる気は無い日は無い」という気持ちが更新されて行くからである。ある意味、やる気の無さはマイナスに無尽蔵ではないだろうか。
と、またしても話がズレてしまった。
とりあえず、データーで示されたら示したで、それはそれで腹が立つのだから、結局は上司は下らない存在である、と言うことで万年平社員の私は纏めておく。