ジャンクな脳と記憶

本を通じて人生の幸福を考えています。

訴えるものは高いところに上がる。クレイジークライマー

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意外に爽やかなタイトル。だが、内容は血も凍るスプラッターな内容だ。

ニュースなどで、よく何かを訴えるものが電信柱に登ったり、ビルの屋上で座り込んだり、とにかく危ないことを行い注目を得ようとする輩がいる。

そう言った迷惑な連中は、思った通り、飛び降りる訳でもなく、結局何だったのか分からないままの幕引きが多い。つまり、そいつの主張も良く分からないまま、唐突に終わりをつげ「ただのお騒がせ野郎」として人々の記憶に刻まれる。

 

だが、本当は彼らは「クレージークライマー」なのかも知れない。

ここで言う「クレージークライマー」登山者では無く、ただの登ってはいけない場所に登り、良く分からない主張があるように見せかけ、結局税金で救出される存在の事である。

「こんな事に、血税を使っていいのだろうか?」

と、当局は思うはずである。只でさえ、無駄遣いが叫ばれる昨今なのだから、当然である。そこで、登りたい奴は登れ、ただどうなっても知らないぜ、的なニュアンスのビルが建設されたとする。まさに、愚か者のビル。いいや、かつてバビロニアにあったと言う神の領域に近づく為に建設された、おごり高き建造物「バベルの塔」と呼べるビルである。

なんせ、このビルは、イカれた住民が住み着いており、そいつと来たら、登って来た男の窓枠を無理矢理閉めたり、男目掛けて植木鉢を落としたり、しかも笑みまで浮かべて男を転落死させようとしているのだ。

住民はエスカレートすると、最後は鉄アレイまで持ち出す、凶悪さで、さすがにこれは官房長官も「まずいな、こりゃ」と言ったとか言わないとか(多分言ってない)

そんな恐ろしいビルは、超高層ビルであり、途中では雲すら下に見える事がある。これはかの、蜘蛛男ですら、なし得なかった快挙と言えよう。

おまけに、しらけ鳥という、往年の志村けんのネタのような名前の鳥が糞を大量にまき散らし(恐らく病気の鳥であろう。出なければあの量は説明出来ない)男を奈落に突き落とそうとしているのである。

さらに、ビルの中腹には、巨大な猿が鎮座しており、男の体を叩こうとして、常にパンチを繰り出しており、当然それに触れると一瞬で、階下に落下してしまう。

そうして、屋上にたどり着いた男は、屋上で待機していたヘリコプターの下部に飛びつき、ヘリコプターは去って行くが、これはどうした事だ。

 

男の目的も、主張も分からないぞ、クレイジークライマー。

そのへんは、本当の迷惑なクライマーさんと一緒という事か。

 

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クライマーは危険を省みず登り続ける。途中の困難をくぐり抜けて、だが、本当の敵はその特殊な操作性である。