ジャンクな脳と記憶

本を通じて人生の幸福を考えています。

それにすべての人間は支配される「習慣の力 The Power of Habit」

 

皆さんは毎朝起きると、顔を洗いコービーを飲み、朝食を摂ったり、スーツに着替えたり、だいたい順番が決まっているのではないだろうか?

それらは特別意識しなくても、無意識にルーチン通り、正確に行われる事があたりまえ過ぎて、その事すら気にかける事も無いのであろう。

この「習慣の力」はそのありきたりな習慣にスポットを合わせた書籍で、言い換えれば習慣というやつに我々は支配されているとも言えることを、改めて思い出させる良書である。

 

私達の脳は疲れやすく、エネルギーが必要な器官だ。その脳を常に覚醒させて、いちいち目の前のことを考えていたら、すぐにエネルギー切れを起こしたり、疲労のため動けなくなってしまってしまう。それに目の前のドアを開けるのに、色々な判断や可能性をその度考えていたら、前に進むことすらできないだろう。

習慣とは脳が作り出した、最も合理的な生き方なのだ。

 

悪い習慣と良い習慣

例えば、毎日の運動などの習慣は良い習慣と言えるだろう。それが、毎日の飲酒やギャンブルなどは、大体の人は悪い習慣と思うのではないだろうか?

だが、習慣は悪いものも良いものもメカニズムは同じだ。それにはきっかけとルーティン、そして報酬が絡んでいる。

悪いものも良いものも、その人にとって報酬があるから習慣となるわけで、それが運動をすることによって自分の体が引き締まって気分が良いとか、あるいはギャンブルで当たる事によって射幸心を煽られ、結果幸福感に包まれるので習慣になる、などだ。

 

だが、どれも自分の習慣の正体を知ることによって、その習慣を変える事ができる。

チョコレートを食べるのは、空腹のためなのか?、それとも暇だから刺激が欲しいのか?(大体のものには刺激が欲しいだけのものも多く、その際は代替えのもので事足りるのである、チョコレートの代わりにガムでも良い)

そしてきっかけを理解する事によって、(その場所に行くとタバコが吸いたくなる、とかその人と合うと酒を飲むとかだ)きっかけになる事を控え、代わりに別の習慣をすり替える事ができる事を本は示唆している。

 

習慣の繰り返し

毎日は小さな習慣の繰り返しである。この事を言い換えると人生は習慣でできていることになる。この習慣の力は色々なエピソードと実験によって科学的に「習慣」を解明しようとしていて、その正体を見極めると、それは人間の生き方すら変わってしまうと感じるのだ。

つまるところ、自分の求めている自分自身を手に入れるには習慣してしまうという事が、その道を手に入れる最短の道という事だ。

 

この習慣の力は、成し遂げたいものがある人はぜひ一読してみると良い。なぜなら習慣とはあなたの人生そのものであるからだ。