ジャンクな脳と記憶

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名前に隠された秘密「祝山」

 

「祝山」と名がついた山があったとしたら、あなたはどう思うだろう。きっと縁起が良い事が起きそうな気がするが、実は「祝山」は「位牌山」が変容したのだとしたら、

 

ホラーと聞くと、見た目クチャクチャな女(あるいは男、ジジイなど)が突然現れて、脅かすのが定番となっているが、そんなのはお化けでなくても驚くに決っている。(余談だが、玄関先に見知らぬおっさんが雨宿りしていた時は、おっさんでもお化けよりホラーであった)

実は一番怖いのは目に見えない力「祟り」でありこの「祟り」は「伝染病」と同じで防ぎようがない事に中々の恐怖を感じる。そして「祝山」の物語は「祟り」の物語なのだ。

 

ストーリー

 

ホラー作家・鹿角南(かづのみなみ)のもとに、旧友からメールが届く。ある廃墟で「胆試し」をしてから、奇妙な事が続いているというのだ。ネタが拾えれば、と軽い思いで胆試しのメンバーに会った鹿角。それが彼女自身をも巻き込む戦慄の日々の始まりだった。一人は突然の死を迎え、他の者も狂気へと駆り立てられてゆく――。著者の実体験を元にした究極のリアルホラー!

あらすじより

 

いわゆる、導入時「肝試し」そして呪いスタートの展開だが、主人公はホラー作家であり、いわゆる「視える人」、友人は「呪われる人」という展開である。

「祝山」を巡る「祟り」は後日まで続き、やがてなんとも奇妙な結末を迎える。

主人公が「視える」関係上、「祟り」を分析するのがこの本の醍醐味だが、無理な展開は控えめで、リアル路線で描かれている。

したがって色々消化不良な感じで物語は幕を閉じるのだが、それが、実世界には不可解であり、その正体は分からない、という不気味さを演出していると思う。

 

因縁は時を超える

教訓めいた内容のようだが、日本というのは改めて「荒ぶった神」に支配された国だと思う。色々な荒ぶった神を祀るため、神社を建て、山を祀り、海を祀る、建物にも神が宿り、人を翻弄としていく。

そんな荒神を堪能したいなら、是非「祝山」を読んでみよう。