人生とはこんなにもかっこ悪いんだ。死にたい夜に限って
「君の笑った顔、虫の裏側に似ているよね」
クラスメイトにそう言われた筆者。運命はいくばかアングラな方向に向かっていく・・。
今回は爪切男氏の「死にたい夜に限って」
この本は「日刊SPA!」に連載されていた「タクシーハンター」の恋愛エピソードを中心を抜粋し、加筆したのが「死にたい夜に限って」なのだ。
この作品、すごい人生が当たり前のように降り掛かって来る事を実感出来る作品だ。
作品自体は
- 筆者の少年時代の暗黒な交際の物語
- 筆者の青年の頃の交際の暗黒時代
- 筆者とアスカと呼ぼれる、一番の思い出の女性の物語
構成となぅている。
中でもアスカとの同棲生活にかなりの紙面を省いているが、それは筆者が思い入れが大きいからだろう。
この物語は実に色々な女性が登場する。
先程の同棲相手のアスカは登場時、唾を変態に飲ませる仕事をしていたし、他にも冒頭のセリフを吐いた同級生のマドンナ、青年期の車椅子の豊満な女性、宗教狂いの女性も登場する。
この本を見ると、不思議に逸脱した女性でも、案外素敵だなと思うのが不思議なところである。
結末は、現実はそういうものだという寂しさが残る展開だが、かつて同棲とかしていた人なら、中々刺さる話ではないだろうか?
一貫して言えるのは、全ての女性は何かしらの美しさがあるという事であろうか?
2次元もいいが、目の前の女性に少し話しかけてみては?