ジャンクな脳と記憶

本を通じて人生の幸福を考えています。

つらそうな職場に見るありふれた絶望感

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最近特に思うのだが、例えば量販店、例えば100円ショップ、例えばファミリーレストラン。携帯ショップのおねえさん。

働いている人がなんだか辛そうだ。

どうやらいつの間にか、サービス業という奴は人道的にありえないところまで来てしまったらしい。

どうやらどこも少ない人員で店を回している事から、仕事が懲罰のようになってしまっているようだ。

彼ら、彼女らの給料が以前と据え置きで、仕事量が増えたのなら、あたりまえだが給料は減った事となる。

そしてその少ない給料に縋るように生きなくてはならないとしたら、それはかなりの絶望感ではないだろうか?

 

お客様に喜んで良いものを勧めるのが私の生きがいです。

 

なんて言葉がもし店員の口から出たのなら、そいつの目を見つめてみよう。必ず死んだ魚の目になっているはずだ。

なぜなら、今時の製品はどれも代わり映えのしない商品であり、それなりの機能はすべて持っている。つまりどれを勧めても間違いはあまりないだろう。

しかし本当に良いものは店員に勧められるものにはないだろう、何故なら彼らは良いものではなく儲かるものを売っているに過ぎないのだ。

 

つまり、バックマージンや粗利が全てであって、客の意向などどうでもいいのである。これはその店員個人が悪いのではなく、いま会社がそこまでしないと(管理者や経営者)が以前のように利益を上げられない事になっているからだ。

 

また、付加価値の付けにくいサービス業において人件費はもっとも圧縮させる事ができる経費だ。もし、あなたが想像以上に安価な品物を手に入れたなら、それは正当な仕入れ値を払われていないか、従業員に支払われていないかのどちらかである筈だ。

 

そういう事もあいまって現場は疲弊しているのであろう。そもそもリアル店舗の存在理由が薄れた今、そうなっていくのが時代の流れなのかも知れない。

 

消費税が4月で10%になると、サービス業は2割の人間の整理が必要だという計算もある、そうなるとマトモなサービスなど期待できないであろう。なによりも人間がやるには非人道的な仕事になってしまうのではないだろうか?

 

 

だから、そういったリアル店舗がもし必要なら、やはりロボット化しかないのかなあとも思うが、そうなると仕事がなくなると嘆く人も居るが、そもそも今の仕事が懲罰かもしれないと考えてみたらどうだろうか?