ジャンクな脳と記憶

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シンプルは正義スカーゲン

ここに、飲料が二つあったとする。

ひとつは、栄養価たっぷりの炭酸飲料、エナジードリンクだ。

もうひとつはただの水、いわゆるH2O、ミネラルウオーターだ。

あなたならどちらをえらぶだろうか?。

 

何となく体によさそうと思うなら、前者だろうか?

私なら後者を選ぶだろう。

 

今、我々の身の回りには、たくさんの物が溢れ、情報が行き交い、目に付くものがすべて諂って媚を売っている状態だ。

地味なものは派手なものに駆逐され、その商品は本当の意味より随分脚色されている。

詰まるところ、水という商品はせっかく何も入っていないのが水であるのに、タウリンとかカフェインなどに汚されて、

「さあ、体にいいから飲んでごらん」

などどほざき始めるのだ。

そもそも今の世の中、栄養価の高い食物で溢れていて、特定の栄養価だけを取ることが果たして本当の意味で体にいいのか疑問である。

この手の議論は幾つかの書籍に言及があるが、そういったエナジードリンク系の飲料を摂るより、ちょっとした運動の方が効果が有る事が科学的に判明している。

だけど、ここは民主主義、経済の神の手が働き、モノには幾つかの余分な機能が大きく喧伝されていくことになる。

唯の水がエナジードリンクに、

スマートフォンはテレビやらラジオや歩数計などが付加価値され、

テレビはパソコンのような振る舞いをしだし、

炊飯器は何故がケーキが作れたり、

空気清浄機はイオンという名の謎の物質を吐き出すようになる。

 

誤解しないで欲しいが、私は決してそれがいけないと言っている訳ではないのだ。

経済学の始祖者アダム・スミスは言う。

経済の法則に則れば、必然的に効率よく、機能的になる(これは要約で、実際はもっと小難しい事を言っている。古典だが、今でも納得できる事が書いてある。難点は読むと眠くなることだ)とのことなので、メーカーが付加価値として色んな物を付けるのは、ある意味仕方がないと言える。

 

「タカシくんとテツゾウくんは、どっちも好きだけど、タカシくんは大手に就職したから、タカシくんかなあ」

などとほざく、中澤カナ(25)は男を選ぶ基準として就職先が大手に入った方を、付加価値としてプラス査定したわけだ」

「だって、経済力は大事じゃない?」

と、彼女は言う。ああ、そうだとも、愛は金で買えると誰か言ってたな*1、しかしそれは無駄な付加価値かも知れない。そこだけで選択をすると後悔をするかもしれない。

こういった場合、中澤カナはおそらくタカシもテツゾウも好きでは無い可能性が高い、付加価値 で選ぶという事はそういう事なのだ。

電話の出来ない電話とか、時間の分からない時計とか、本当の能力が蔑ろにされ、あたかも色んな事が出来る事が優秀であると思わせるのは(それが価値があるとおもうのは)どうも違うような気がする。

だからカナさんもタカシくんが、まちがって会社をリストラされたとしても、

「ああ、やっぱり哲三にしておけばよかった」

などと思わないようにして欲しい。

本来の機能?を第一に考えなくて、付加価値に重点をおいた結果なのだから。

 

さて、ここからが本題だ。

最近はスマートウオッチというものがガジェット好きたちの間ではマストになるらしい。しかし、これ通知をアホみたいに受ける人以外、必要があるのか疑問である。

本来の腕時計の機能である、時間を確認できるという機能は昨今ではスマートフォンが担っている事が多いと思われるが、そもそも毎日のように充電がいるのでは、その機能を果たして居ないような気がするのだ。

「今度のポットは、なんとウェブにアクセス可能!お湯を沸かしながらメールチェックができますが、お湯が湧くのは従来の時間の2倍かかります」

みたいな本末転倒な感じであろうか。

かく言う私も、一時期カシオの高機能腕時計が好きであったが、私のようなにわか野郎には6軸センサーとか、方位計とかそういうのは機能として付いていても使わないのだ。

「遭難した時に便利そう」

とか、わけのわからぬ理由でそれを買うのは(モチベーションを上げるという点では良いが)その余分な機能のせいで、気が散ってしまうという事だ。

というわけで、ここ数年はシンプルな腕時計が好きだ。

中でも時間しか分からず、防水であり、なおかつ軽量、ゴテゴテしていない、北欧製の腕時計だ(いつの間にかアメリカに買収されていた)

私の使っているモデルは。もう5年以上前のモデルだが、一度ベルトが切れたが今でも現役で使っている。これ以外の腕時計は処分したくらい気に入っている。

値段も比較的安価で2万前後で買えるしのでお求め安い。なによりもシンプルなものは飽きが来なくていいし、付けてみると軽さ故に圧迫感がなくて使いやすいのだ。

勿論、オメガのようなゴテゴテのわかりやすいものも、それ自体の値段としての価値があるが(高いことによって価値があると言うものも確かに存在する)が、そういったものが潜んでいる底なしの欲求(幾つも同じ目的のものが欲しくなる)のほうが何か恐ろしく感じてしまうのですよ、いや、けっして買えないから僻んでるわけではないですよ。決して。

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スカーゲン。マークは波がぶつかり合うのをイメージしたもの、私のはもう古く傷だらけだが、できればずっと使い続けたい。シンプルこそ至上だ。

 

 

 

[スカーゲン]SKAGEN 腕時計 KLASSIK 233XLTTN メンズ 【正規輸入品】

*1:ホリエモンです