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世紀末やサバイバルはいかが?ステーションイレブン

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「グルジア風邪」が流行し、人類の99%が死滅した世界「シェイクスピアのリア王」演劇中に起きた、その悲劇はそこの舞台にいた人々を奇妙な繋がりで繋いでいく

小学館から発刊されている「ステーションイレブン」は所謂、世紀末ものとしてジャンル分けされる作品だ。

世界が未曾有の危機に犯され、その後の世界で生きていく「劇団」たちの生活を書いたものであるが、それには少し拍子抜けする部分もある。

北斗の拳的展開や、その未曾有の危機の出所(陰謀)などは皆無で、ほぼその劇団の旅行先で起こる出来事を記述している。つまり、その原因を追及する元CIAの諜報員がどうのこうのという展開はなしで、終始過去と現代を行き来する物語を楽しみながら、過去のプロットの回収を行う小説である。

「ステーションイレブン」にしても、その秘密というものは無く、狭い世界での繋がりが「ステーションイレブン」という漫画によって語られていく様は、中々新鮮である。

まあ、勧善懲悪なストーリーでもない本作は、一見誰が主人公なのか分らなくなるが、その筆力で読ませる、大人向きな作品であろう。