ジャンクな脳と記憶

本を通じて人生の幸福を考えています。

レトロゲーム探検記 ドラゴンクエストⅠ 

f:id:gummy2:20190411163541p:plain

 

 

 

さて、今回は国民的RPG「ドラゴンクエスト」の第一作目を取り上げる。

とは言っても、今回私がプレイしたのは、スマホ版であり、これに関しては

なんだよ、ファミコン版じゃないのかよ・・・・。

的な気持ちは十分理解していますが、手軽という言葉どおり寝っ転がってプレイできる本作はまさに経験値上げがほぼすべての本編に対して、かなりのアドバンテージがあり、かつ隙間時間に出来る(隙間時間にプレイできるゲームなど!言語道断!ゲーム好きなら、寝食を削ってでもプレイしやがれ!)ので今回はチョイスしました。

 

 

画面もスーファミなみのグラフィックなので問題なし、ただタッチパネルはどうもなれませんが、アクションゲームではないので、まあ良しとします。

 

f:id:gummy2:20190411163714p:plain

 

お約束のBGMとタイトルの後、名前を決めていざスタート!

このセリフ回しが堀井雄二節でとても良いです。

 

f:id:gummy2:20190411163944p:plain

町や城を訪れ情報収集します。この町の人と話す事が出来たのは、このドラゴンクエストが最初だったと思います。当時マイコンベーシックマガジンで見ていたパソコンのRPGなど、あこがれのRPGがファミコンでできるという事が何よりも画期的でした。

 

f:id:gummy2:20190411164218p:plain

今では当たり前のパーティシステムは無し、主人公はタイマンでモンスターと戦います。今プレイするとモンスターの数の少なさに驚きます。

f:id:gummy2:20190411164346p:plain

まだ日本にファンタジーが馴染みが無いころでしたので、吟遊詩人の意味が分からなかったが、今こうしてプレイしてみると、ネーミングセンスや確立した世界観に驚きます。

f:id:gummy2:20190411164550p:plain

f:id:gummy2:20190411164627p:plain

アレフガルドを旅しながら、勇者として練度を上げていく主人公。各地に秘められた秘密、王女の奪回、町の番人ゴーレムとの闘いなど、ドラマもあります。

f:id:gummy2:20190411164828p:plain

そして竜王との対決!禍々しい竜王の城の奥に棲むラスボス、ここからボスが2段階に変化する歴史は始まっていたのです。

f:id:gummy2:20190411165027p:plain

f:id:gummy2:20190411165108p:plain

竜王を倒し、「光の玉」を奪回した勇者。それによって世界は平和が訪れました。勇者はアレフガルドの王になる事を拒み、王女を連れて新しい旅に出かけます。

f:id:gummy2:20190411165240p:plain

 

感動のエンディングです。

スタッフロールが流れる映画的演出に当時の子供たちは、いたく感動したものです。当時のゲームはエンディングが無く、また振り出しに戻るか、簡単な1画面のエンディング画面しかなかったから、ドラゴンクエストの完成度の高さに驚いたものです。

 

   

総評

 

ドラゴンクエスト1は当時の技術で最高峰である事は間違いないが、子供相手の商売なのだが、優れた作品は子供向けであっても大人が楽しめる仕様となっており、本作はその大人が楽しめるゲームである事は間違いないだろう。

そして、ゲームというジャンルが他のエンタメに決して劣っていない事を証明したのではないだろうか。

 

   

レトロゲーム探検記②グニーズ その2

f:id:gummy2:20190328173953j:plain

 

さて、だれも望んでない古すぎるゲームのレビューですが、恐らくかなりコナミに偏っています。それは当時のファミコンのゲームの人気は、ゲーセンで有名なメーカーこそが信用できるとされており、中でもコナミは抜群のセンスで頭一つ出ていたのだ(あくまで主観ですが)そんなわけで、グーニーズも後世に残る名作ではないかと(言い過ぎ)

 

ステージ4は釣鐘の仕掛け

f:id:gummy2:20190330203131j:plain

この釣鐘に当たると一発でアウトであり、当時インディジョーンズが流行っていたので、こういった仕掛けに胸躍るのであった。

f:id:gummy2:20190330203257j:plain

 

ステージ5は有名な滝が流れるシーン

 

f:id:gummy2:20190330203403j:plain

 

この辺りになると、かなりマップが複雑に、つながりが複雑になるので同じところを言ったり着たり、特殊アイテムが無いとかなり難しい。

f:id:gummy2:20190330203507j:plain

5面はチュー太郎ではなく、タコが爆弾を落とします。ちなみにリュックがないと爆弾が二つ持てません!

 

最終面はあっさり

f:id:gummy2:20190330203654j:plain

 

最終面は海賊の船での戦い、とは言っても女の子を助ければ終了。髑髏の扉には海賊のお宝が入っています。

   

f:id:gummy2:20190330203801j:plain

 

ヒロインを助けて晴れてゲームクリア。

 

f:id:gummy2:20190330203844j:plain

 

グラデーションが美しいエンディング。映画見ていないからイマイチ誰が誰なのか不明だが、そう言葉は要らない。さわやかな夕日があれば・・・・。

 

総評

 

グーニーズは間違いなくコナミが生み出した名作である。少ない容量で飽きさせない演出と、簡単な操作性、分かりやすいルール。そして上級者には隠れキャラなど、今プレイしても断然に面白いソフトです(ただし、おっさんに限る)

今回は割愛しましたが、数々の隠れキャラがいるので探すのも楽しいが、ノーヒントでは難しすぎるので、攻略サイトをみたほうがいいかも。

現在ではグーニーズの版権をコナミが所有していないと思うので、リメイクも出ないと思いますが、良き時代を堪能できる優良ソフトでした。

 

 

レトロゲーム探検記②グーニーズ その①

f:id:gummy2:20190328173953j:plain

今回はコナミの名作グーニーズをお送りします。

さて、このグーニーズは元々は映画であり、シンディーローパーの有名なテーマソングで有名な作品なのだが、「ゲームは知っているが映画は知らない」という典型的なオタク少年であった私は、まあ原作の雰囲気をよくだしているよね!的な発言で通ぶって生きていたが、スイマセン見た事無いです、その映画。

 

本当の事を言うと、映画「グーニーズ」を見に行こうとしていたのだが、ある事情があり私は視聴する事が出来なかったのである。その事情とは、

 

その日私は友人と隣町にある映画館に映画を見に行く約束をしていた。もちろんタイトルは「グーニーズ」である。

当時私が住んでいた町には映画館が無く、比較的栄えていた隣町の駅前にある松竹系の映画館に行く手筈になっていたのだ。

土曜日の午後、友人と駅で待ち合わせしていたのだが、私はまさかの一時間も寝過ごしてしまい、駅に着いたときはもう友人は出発した後であった。

私は後を追う形で電車に乗り込み、隣町の駅についたのだが、映画の上映にはまだ1時間ほどあった。

私はある場所に向かう事にしたのだ。

それは「キャロット」であった。

当時ナムコ(現バンダイナムコホールディングス)には直営店のゲームセンターがあり、その名前がキャロットであったのだ。当時のゲーム少年達にはキャロットは聖地とされ、その町に来たら、必ずそこに訪れなければならないのが掟であったのだ。

 

てなわけで、私は先に行った友人がキャロットにいる事を踏んで、駅から少し離れたキャロットへ向かったのだが、そこには案の定友人たちがいたのだ。

キャロットには雑誌でしか見た事がないゲームが犇めいていて、なかでも所謂「お兄さん」たちがプレイしているゲームは難しそうだが、とてもおもしろそうなものばかりで、私はそのプレイを見て回っていた。

そして、順番待ちをしている筐体が幾つかあり、(友人もそこにいたのだが)そこにはナムコの「ドラゴンバスター」がおいてあり、こぞって人々がプレイしていたのだ。

私もその輪の中に入り、我を忘れてそのゲームに百円を投入していったのである。

 

・・・・・

・・・・・

もうお察しの方がいると思いですが、そうです私と友人たちは、あろうことに映画代をすべて「ドラゴンバスター」に注込み、映画を見る事が出来ず、更に帰りの電車賃も使い込むという事をやらかして、日の暮れた道を歩いて帰る羽目になったのだが、帰りに友人が呟いた

何しにいったんだろう・・・

という言葉を思い出す次第です。

 

 

 ステージ1は小手調べ

 ゲームは主人公であるマイキーを操作して、捕らえられた仲間を救出して、隠されたカギを集め、出口を目指すというもの、マイキーの操作はサイドビューで左右に動き、しゃがむ事が出来る。またBボタンでジャンプをして、Aボタンで攻撃(キック)をします。しゃがみながらAボタンでアイテムを利用する事も可能。

f:id:gummy2:20190328174359j:plain

ステージ1。画面左下にあるのがゲートであり、ガキが集まったらそこに触れるとゲートが開き、次のステージへ行ける。

f:id:gummy2:20190328174512j:plain

ネズミは敵キャラであり、触るとダメージ。倒すと何故か爆弾を落とすので、骸骨の扉の前で仕掛けると扉が開いて、捕らえられた仲間やアイテムが手に入る。

 

ステージ2は少し複雑に 

f:id:gummy2:20190328174647j:plain

画面右上のどくろのゲートは他の場所へ繋ぐ扉であり、ここを潜る事によって幾つかにわかれたマップを行き交いする事になる。

f:id:gummy2:20190328174859j:plain

ギャングも登場、こいつは離れると子供相手に銃をぶっ放してきたり、何故か剛田武(ジャイアン)ばりに歌で攻撃してくるものもおり、更に倒しても蘇る無敵キャラなのでやっかいなのです。

f:id:gummy2:20190328175110j:plain

ステージ2をクリアすると、いきなり洞窟に、得体のしれない怪物たちがマイキーの行く手を阻みます。

 

ステージ3は亡霊大発生です

f:id:gummy2:20190328175212j:plain

ステージ3は水道管の上を渡りながら、ステージを闊歩します。画面中央にはどうやら海賊の幽霊らしいものがいますが、ただ直線的に動くだけで何だかよく分かりません。

なんだか万歳しているみたいにも見えますが、きっとそうではないのでしょう。

このステージはこの亡霊が大量発生するので、地味にめんどくさいです。

 

ステージ4はトラップが派手です

 

f:id:gummy2:20190328175552j:plain

 

その②に続く

 

 

レトロゲーム探検記 悪魔城ドラキュラ③

f:id:gummy2:20190224205837j:plain

さて、第二回からずいぶん時間がたってしまったが、何故かと言うと・・・。

下手すぎて、なかなかクリアできなかったからです!。

 

当時も5面から後は苦労した思い出がよみがえります。

友人のディスクシステムを破壊しようと思ったくらい、難しくてなかなかクリアできなかったのですが、皆で一機ずつプレイして、最後のドラキュラを倒したときは感動のひとしおだったのだけれども、今プレイすると難易度が高すぎて、おっさんは全然クリアできない現実が待っていたのです。

しかも、当時の仲間はもう悪魔城ドラキュラなどを一緒にプレイしてくれる暇人は皆無であり、嫁に画面を見せたら

画面がショボくて見るに耐えない・・・・

的な発言で、

「いや、この当時のグラフィックはね、同時には4色しか出せなくて、しかもスプライトは4つ以上並べるとチカチカしてしまうので・・」

と言ったところで、気まずい雰囲気が流れるだけだろう。

   

4面は陰鬱な地下牢

f:id:gummy2:20190323204100j:plain

 

 拷問を思わせる地下牢が続きます。骨が高く積まれ、ここで何人もの犠牲者が生贄にされた事が伺えます。

f:id:gummy2:20190323204314j:plain

何かの実験室みたいな風景、ここで何者かが得体のしれない怪物を生み出していたのかも・・・なんとなく「ルパン三世・カリオストロの城」を思わせます。

f:id:gummy2:20190323204445j:plain

4面のボスは死神。死神は慣性の付いた鎌をブーメランのように追尾させながら攻撃してきます。悪魔城ドラキュラでのボスキャラの中で1.2を争う手ごわいキャラクターです。蛇足ながら、死神のグラフィックがカッコいいです。

当時のコナミは黒の使い方がとてもうまく、少ない色合いで見事に死神を現しています。

最終面は城壁、そして城の主の正体は・・・

f:id:gummy2:20190323204809j:plain

いよいよ、クライマックスです。城の最上階には何が待っているのか。

f:id:gummy2:20190323204858j:plain

崩れた城壁に出たシモン。敵は1面のボスである巨大蝙蝠が何匹も待っていますが、こいつは真面に戦ってはダメで、ジャンプを駆使して躱していきます。

f:id:gummy2:20190323205033j:plain

何とか蝙蝠をやり過ごして、ライオン?の扉を潜ります。

f:id:gummy2:20190323205211j:plain

城壁の中に入ると激しい骸骨の攻撃が、はじかれて下に転落する事何回も・・・本当にここはムズい。

f:id:gummy2:20190323205403j:plain

時計塔に続いているのですが、背むし男と大鷲は地形を無視して突っ込んで来るので、ここは懐中時計にて時を止めるのが吉!掛け声はもちろん「ザ・ワールド!」*1

f:id:gummy2:20190323205700j:plain

いよいよドラキュラとご対面。部屋の入口には大きな三日月が浮かんでいます。ようやくここまで来た、そして「待たせたな!」

f:id:gummy2:20190323205819j:plain

ドラキュラ登場、3方向に火の玉を吐いてきます。タイミングよくジャンプして直ぐ鞭をたたき出してダメージを与えます。ちなみに当たり判定は頭のみ。

f:id:gummy2:20190323205932j:plain

ドラキュラはワープを繰り返すので、体当たりを気を付けないといけません。鞭で与えるダメージは一つずつなので、なかなか根気がいります。

f:id:gummy2:20190323210056j:plain

やっとこさドラキュラを倒すと、なんとその正体は巨大な悪魔であった。まるでウィザードリィのグレーターデーモンのようなその姿に、初めて見たときはとても興奮した思いがありますが、聖水で動きを止めて鞭でしばくと、結構簡単に倒せます。

「威張っているやつは、案外そんなもの」現実社会でもそんなもんです。

f:id:gummy2:20190323210357j:plain

そして感動のエンディング。崩れ行くドラキュラ城をバックにスタッフロールが流れます。今のゲームのエンディングと比べるべくもないですが、ちゃんと纏まったエンディングで今でも感動します。

 

総括

さて、コナミのディスクシステムの名作「悪魔城ドラキュラ」を三回にわたって掲載してきましたが、今プレイしても面白いよくできたアクションゲームでした。

マリオのような「ニコニコ」した優等生ではなく、どことなく大人びた雰囲気を見事なグラフィックと音楽で盛り上げてくれたコナミは本当にすごいと思います。

「悪魔城ドラキュラ」は色々なハードで今でもプレイできるので、当時を知らない人でもプレイしてみてはいかがでしょうか?

ちなみにブラムストーカーの「吸血鬼ドラキュラ」も読みましたが、全然別物でした。しかもドラキュラがかっこ悪いという事で、原作より雰囲気があるという結論で締めたいと思います。

 

 

*1:ジョジョの奇妙な冒険の3部に出てくるスタンドの名前、時を止める事が出来る。

レトローゲーム探検記 悪魔城ドラキュラ その②

f:id:gummy2:20190224205837j:plain

 

さて、前回に引き続きコナミの悪魔城ドラキュラを紹介していく、前回の続きという事で、3面から4面までを紹介していきますが、当時のファミコンソフトと言えば、かなりの難易度であり、この悪魔城ドラキュラも今プレイすると、結構嫌らしいステージ構成をしているものの、スーパーマリオ3みたいにカセットを怒りのあまり、火にくべるような事はなく、何度もプレイすれば何となく進んでいくが、当時のゲームらしく、パワーアップを失った状態であると、全く歯が立たない場合が多く、あまりコンティニューの意味がないように思える次第です。

では、プレイしていきましょう。

 

 

3面は美しい庭園

f:id:gummy2:20190228184004j:plain

ギリシャ風の石像と、相変わらず嫌らしいせむし男。シモンは4方向しか向けないので、縦横無尽に動き回るせむし男は厄介である。

f:id:gummy2:20190228184152j:plain

途中で崩れた端を渡る事になりますが、ここでの最強の敵はカラスであり、身を呈して体当たりしてくるので、吹き飛ばされて落ちてミス!的なことがよく起こります。いや、しかしカラスと言いメデューサと言い、空飛ぶ敵は厄介です。

 

f:id:gummy2:20190228184511j:plain

橋を渡ると3面のボス、双子のマミーが出現、自らの包帯を投げてきます。ひたすら鞭で攻撃すると、難なく倒せます。

 

 

4面は地下道

f:id:gummy2:20190228185017j:plain



この辺りから急に難易度が上がります。敵にやられるというより、敵に体当たりされて水に落下してミスというパターンが多し、この地下道はカラスと半魚人の複合技が半端無いです。

f:id:gummy2:20190228185032j:plain

鬱蒼とした地下を抜けると、地上に出ます。大鷲がせむし男を落下させてきますが、鞭が最高になっていれば何てことないですが、一度ミスをして再スタートだと、結構やっかいです。せむし男は早めに処理しないと繁殖して、手が付けれません。

f:id:gummy2:20190228185234j:plain

ステージ最後には骨のドラゴンが待っています。こいつは口から火を吐きますが、間合いを取れば簡単に倒せますが、やはり鞭が短いままだと苦労します。

f:id:gummy2:20190228185403j:plain

そして門を潜ると再び地下道へ、骨のドラゴンが何体か出現しますが、特に難しくないので、さらに進みます。

f:id:gummy2:20190228185519j:plain

4面のボスはなんとフランケンシュタインの人造人間。(フランケンシュタインは博士の名前)こいつは木偶の棒ですが、肩に乗っているせむし男が強く、無敵で跳ね回り火を吐いて来るので、それを交わしながら人造人間を攻撃します。

f:id:gummy2:20190228185742j:plain

人造人間を倒して宝玉をゲットして4面クリア

 

 

その3に続く

レトロゲーム探検記 悪魔城ドラキュラ①

f:id:gummy2:20190224205837j:plain

 

 

 

久しぶりにレトロゲームを取り上げます。忙しい社会人ともなると、ゲームで遊んでいられないのが現状ですが、新しいゲームは面白そうだけど、長すぎて億劫という事で、古き良き時代のゲームを少しづつプレイしていきたいと思います、でもって思い出深い一品として、「悪魔城ドラキュラ」を何回かにわけてお送りします。

というのも、下手くそすぎて中々クリアできないので、必然的に小分けになってしまったというのが正解なのですが・・・。

 

悪魔城ドラキュラとは

 

1986年に任天堂ファミリーコンピュータの周辺機器ディスクシステムのソフトとして発売されたアクションゲームであり、その完成度から「やっぱコナミすげー」と当時の子供たちを歓喜させたソフトであり、横スクロールの典型的なアクションゲームであったが、どことなく大人びた設定(中世ぽい世界観、東欧の物語をベースに作ったストーリー、陰があるグラフィック、ファミコントップクラスの音楽など)

当時はバブリーな時代であったし、ゲームがお茶の間に浸透しつつある世相であって、なおかつ、ファミコンの周辺機器という未知の装置に魅せられた中、ブルジョアしか持てないと言われたディスクシステムにて、こんな完成度が高いゲームがでた事に勝手に「ゲームの第二世代がやって来た・・・」的な発言をしていた事をおもいだします。

 

そんなガキの話題に上がる本作ですが、じつは当時は持っていなくて、友人のF氏のところで友達が数人溜まってプレイしていたのです。

F氏は当時仲間内では一番ゲームが旨かったので、彼のプレイを見ている事が多かったのですが、次々変わるステージに「すごい・・・」と感嘆を上げていました。

それというもの、当時私はゲームセンターに毎日通っていて(一日1ゲーム50円のゲームをプレイしていた)そこにおいてあったカプコンの魔界村に熱中しており、この悪魔城ドラキュラはその魔界村のようなアクションでゲーム性では全く引けを取らなかったのだ。

まったくもって迷惑な話だが、私は毎日F氏の家に通い悪魔城ドラキュラを見続けていて、(F氏のプレイを眺めていたのだ)ついにクリアするに至るまで通い続けたのであった。

 

回顧ゲーマーであると「コナミはこの頃が一番輝いていた・・」的な発言をしてしまい、「何言ってんだおっさん」的なまなざしを受けてしまうのだが、その当時のコナミは私は将来一番就職したい会社であり、自分もいつか「悪魔城ドラキュラ」のようなゲームを作りたいなあ・・・などと思っていましたが、その当時のゲーム少年なら、大体、ナムコかコナミ、あるいはカプコン派に分かれていたと思いますが、私はコナミが大好きでした。なにせ、コナミはファミコン版の完成度がぴか一だったと思いますし、ゲームの出る頻度も比較的多く、中でもディスクシステムを贔屓してリリースしているのも好感がもてました。

私のコナミ好きはやがて、ウイニングイレブンまで続き、そしてゲーム自体をあまりプレイしなくなってしまったのですが・・。とにかく!このころのコナミが大好きなんだよ!と声を大にして言いたい。

 

ストーリー

 

中世ヨーロッパの平和な小国トランシルバニア。この国には「魔王ドラキュラは100年に一度、キリストの力が弱まるころに邪悪な心の人間の祈りによって復活し、復活のたびに魔力は強くなる」という伝説がある。ドラキュラは過去に一度この世に復活したが、世を暗黒の雲で覆い闇の世界に君臨せんとするドラキュラの野望は、英雄クリストファー・ベルモンドとの死闘の果てに打ち砕かれ、トランシルバニアの片田舎で再び眠りについたのであった。

それから100年が過ぎようとしていたイースターの夜、町ではキリストの復活を記念した盛大なカーニバルが催されていた。一方、そのとき町外れでは荒廃した修道院跡で邪教徒がドラキュラ伯爵の亡骸に人の生き血を注ぐ黒ミサの儀式を行い、不死の生命を復活させようとしていた。突如邪悪な雷雲が町を覆い、一筋の稲妻が修道院を貫いた。ドラキュラが再びこの世に舞い戻ったのだ。この危機に、ベルモンド一族の血を受け継ぐ青年シモンは、父譲りの不思議な力を秘めたムチを手に、一人ドラキュラの城へと乗り込んだ。

 

 

ウィキを見ると、こんなストーリーであったのかと改めて思いました。

当時は余りストーリーをかみ砕く事もなく、ただコントローラーを握ってプレイしたものです。

ステージ1

f:id:gummy2:20190224205944j:plain

オープニング

今から悪魔城に乗り込むぜ!的な雰囲気抜群です。BGMもおどろおどろしくて、否が応でも気分が盛り上がります。

f:id:gummy2:20190224210118j:plain

中庭

門を潜ると、庭に通じます。シモンの武器は鞭ですが、最初はリーチが短いので、キャンドルを破壊するとパワーアップアイテムが出るので、2段階で長さを伸ばすことが出来ます。

f:id:gummy2:20190224205927j:plain

エントランス

城の中に入ると大きな大理石の柱と窓、そしてカーテン、ファミコンのグラフィックで黒を巧みに使い立体感を出しているのは流石としか言いようがない。

キャンドルを破壊すると色々なアイテムがでるが、画面に写っているのは聖水であり、使用すると炎が上がり、敵にダメージを与える。

f:id:gummy2:20190224211154j:plain

ボス1

ステージ最後にはボスが待っているが、一面のボスは巨大蝙蝠。何となく顔がギャグっぽくなっている。放物線を描いて飛ぶ斧を利用すれば、結構楽勝

f:id:gummy2:20190224211351j:plain

1面クリア

 ボスを倒すと謎の球が出現。これは何なのでしょうか?宝玉?魂?よくわからいが、取得すると、ステージクリアとなります。

f:id:gummy2:20190226103425j:plain

マップ

ステージクリアすると見取り図が、所々にステージの重要場所が書かれている。蝙蝠のマークはボスを現している。どんどん上に上がっていくようだ。このようなミニマップも「魔界村」に酷似している。

 

 

ステージ2

 

 

f:id:gummy2:20190226103627j:plain

ステージ2は打って変わって陰鬱なステージ。敵も鎧男?やおなじみの蝙蝠たちが行く手を阻みます。ステージは上階へ昇っていきます。

f:id:gummy2:20190226103922j:plain

途中で出て来る、メデューサは嫌らしく三角波の動きで背景は無視してきます。メデューサに体当たりされ、あわれ奈落の底へ・・・はよくあるミスパターンです。

f:id:gummy2:20190226104121j:plain

ステージ2の終盤には、お約束のトラップも出てきます。最後の釣り天井はフェイントをかけるので注意!

 

f:id:gummy2:20190226104244j:plain

そこを抜けると、なにやら怪しい石像が・・・ってバレバレです。2面のボスメデューサであります。ファミコンのグラフィックで見事に再現されたステンドガラスが美しい。

f:id:gummy2:20190226104407j:plain

石像から首が離れ、悍ましい形相でメデューサが襲い掛かってきますが、鞭やアイテム連射で簡単に倒せます。石化は今回は無し

 

gummy2.hatenablog.com

 

 

 

 

まるで広告のような大袈裟さ、バンゲリングベイ。

f:id:gummy2:20170428101612j:plain

 

はるか昔(20年強)ハドソン(現コナミ)から衝撃のキャッチコピーのファミコンソフトが発売されるという。

その名は「バンゲリングベイ」

名前もさることならが、そのキャッチコピーがすごかった。

100画面の雄大さ。

16方向のスクロール

マイクにハドソンと叫ぶと何かが起こる。

という具合だ。

このエントリーを見た諸兄は、ああ、あれか的な反応をお持ちでは無いだろうか、いやその通りなんだけどね。コピーは。

ゲーム自体は、ヘリコプターを操り、敵の(バンゲリング帝国という)要塞(工場かも)を爆撃していぅというゲームである。

当時世間を流行らせていた「ゼビウス」(ナムコ)が強制スクロールであったので、このようなシューテイングで、自由に動けたらどんなに面白いであろう・・。

そう考えた当時のファミコン少年は、このバンゲリングベイを見た途端、

「これだよ、これを待っていたんだよ」

と膝を叩いたのは想像に難しくなく、実際私もそうであった。

だが、

実際は、ファミコンの性能で我々の想像するシステムは具現化は不可能であり、その売りどころのポイントが、逆にツッコミポイントとなってしまう始末えあった。

まず、100画面の広大さ、というコピーだが、

ほとんど海・・・。画面は変わらず、、、。

16方向スクロールは、独特の操作法で進行方向が上になる(表現しづらい・・)操作法で、やりにくい。

マイク機能も2プレイ時で、叫ぶと敵の部隊が応援に駆けつけるという仕様のため、結局1P側、2P側共に「?」状態になってしまうので、あまり売りの機能とはいえない。

 

当時の情報量では(雑誌くらいしか情報源がなかった)パッケージやスクショ、そしてTVのCMは絶大な力を発していた。

最近のようにレビューが蔓延している状態では、ハズレを引くことはあまりないかも知れないが、当時はプレイして見るまで面白いかどうか不明というのがなんとも博打な状態であった。

 

恐らく、商品を売り出す際、広告代理店がキャッチコピーを考えるのに、「100画面の雄大さ」(この表現は東京ドーム何個分と言う比較と類似している)「16スクロールの自由さ」などと大げさに喧伝してしまうのは致し方ないかもしれない。

そもそも、製作会社にとって「面白いか」どうかより「売れるか」「売れないか」が大事で、その結果、宣伝が派手になってしまうのであろう。

 

さて、酷評のように続いたが、じっくりやってみると、それほど酷い出来では無いことに気づく。当時のシューテイングに割りとリアルな設定を与え、慣性を加味した操作性は(ラジコンと揶揄されつつも)中々興味深い、ほとんど海の画面も「湾岸地帯」という設定(敵の工場を爆撃するという事で)ではある意味リアルとも言える。

だだ、4900円(当時)は結構高かったと思う、当時のカセットが3800が相場であったので、邪智すると1000円は広告代理店の取り分ではなかったのかと疑りたくなる。

当時の少ないラインナップではこのバンゲリングベイは結構売れたと思う、だが当然4900円は当時の少年の換算額では10倍に相当する、まさに血の4900のはずで、それがこのバンゲリングベイであったなら、相当のダメージを受けるであろう。(実際うけた)

この頃の洋ゲ―(バンゲリングベイはロードランナーで有名なブローダーバンド社が元々作成したもの)は、ハードがまるで追いついていない雰囲気ゲーが多く、時代が早すぎただけだとも言える。(ハードが進化した現代では、洋ゲ―の方が面白いタイトルがあるのはそれ所以なのかもしれない)

 

結論を述べる。広告代理店に限らず、何でも誇大すぎる表現には、本当は違う意味が隠されているという事を注意するべきであり、大体はそのウリ文句とは真逆を指している事が多いという事だ。コレは、声が大きい人が、本心を隠すためにわざと喧しい言動を言うことに似ている。

だから大声で「ハドソーン!!」などと叫ぶなど以ての外という事だ。