ジャンクな脳と記憶

レトロなゲームや読書の話題、ゆるりと。

書評

それにすべての人間は支配される「習慣の力 The Power of Habit」

皆さんは毎朝起きると、顔を洗いコービーを飲み、朝食を摂ったり、スーツに着替えたり、だいたい順番が決まっているのではないだろうか? それらは特別意識しなくても、無意識にルーチン通り、正確に行われる事があたりまえ過ぎて、その事すら気にかける事も…

その正体は?ハーメルンの笛吹き男ー伝説とその世界

みなさんも一度は聞いたことがあるハーメルンの笛吹き男の話。古ドイツの昔話であり、ある意味教訓めいた内容と、その不気味な結末に童話というより、ホラーのような展開にうすら怖くなった覚えはないだろうか? 古ドイツの伝承では「ブルーメンの音楽隊」が…

男はつらいよ「隻眼の少女」

男というのは辛いである。もちろん女性も辛いだろうが、男たるもの幼少期を過ぎるとどうしてあんなにもしょうもなくなってしまうのであろう。 思うに男性は中学生を境目に子供っぽさが抜けず、見た目がどんどん劣化して、愚痴っぽくなり、それでいて若い女が…

タイトルは気後れするが「絶対達成マインドの作り方」

皆さんは朝上司が朝礼などで「やればできる」的な発言をしたらどう感じるだろうか? 「できるわけねーよ」 「そういう根拠もない事を言わないで欲しい」 的な感情が浮かぶ方も多いのではないだろうか。 それは確かにそうなのだろが、そういった「根性論」的…

名前に隠された秘密「祝山」

「祝山」と名がついた山があったとしたら、あなたはどう思うだろう。きっと縁起が良い事が起きそうな気がするが、実は「祝山」は「位牌山」が変容したのだとしたら、 ホラーと聞くと、見た目クチャクチャな女(あるいは男、ジジイなど)が突然現れて、脅かす…

誰もが憧れる1流とは「一流の人に学ぶ自分の磨き方」

皆さんは自分を何流と思いますか?中々自分が1流と言うことは(思っていても)ないでしょうが、いつでも自分の自尊心は1流でありたいと願うものです。 だが、そもそも人の見えないランクというのは定義が曖昧であるため、ましては一流かどうかは第三者が決め…

そもそも全能の神は全能が故に存在しない。さよなら神様

以前紹介した。麻耶雄嵩の「神様ゲーム」の続編で、鈴木太郎こと「神様」が犯人を提示して、それを逆説的に思考していくスタイルであり、前回が一つのストーリーを追うに対して、今回は5篇のオムニバス方式を取っている。 今回も強烈な摩耶節は健在で、最後…

因習は恐ろしくも切ない。鬼の蔵

田舎にある因習と聞けば、あなたは何を想像する?落ち武者や幽霊、妖怪に悲劇、ともかく怪しくも美しい話が多い。 今回は、内藤了氏の「鬼の蔵」をレビューする。わりと純粋なホラーであり、実はその正体は科学的に・・的なものではなく、怪異は怪異のまま、…

まだホラーの季節じゃないけれど どこの家にも怖いものはいる

刀城言耶シリーズで有名な「三津田信三」のホラー小説である本作は、妙に現実味がある描写で人気シリーズだ。 三津田本人が収集している怖い話を、編集者と共に読み進めていくと、まったく違う話が一つに繋がっていって・・・。 一つに繋がったとき「ああ、…

人生とはこんなにもかっこ悪いんだ。死にたい夜に限って

「君の笑った顔、虫の裏側に似ているよね」 クラスメイトにそう言われた筆者。運命はいくばかアングラな方向に向かっていく・・。 今回は爪切男氏の「死にたい夜に限って」 この本は「日刊SPA!」に連載されていた「タクシーハンター」の恋愛エピソードを中…

桃源郷は実は直ぐ側にある?そろそろ会社辞めようかな

満員電車、口うるさい顧客、到底達成できない懲罰のようなノルマ。我々の社会はどうやら中世の奴隷制度に戻ったようだ。 このような事を思い嘆いているのは、おそらく会社員の殆ど当てはまるのではないだろうか?。 「いやあ、オレんとこは、大企業ではない…

ロボットは役に立つとは限らない。ロボット・イン・ザ・ガーデン

我々が考えるロボット、あるいはアンドロイドというのはどういったものであろうか? 的確な判断をして時には主人を守り、身の回りの世話を焼いてくれる。そんな様な存在であろうか? 映画「オートマタ」のように自我を持ったアンドロイドの悲哀を描いた作品…

恐ろしいものは目に見えない。忌録

恐ろしいものとは何だろう?映画リングのような幽霊が現れて、あなたの目の前にて何らかの呪詛を唱える事であろうか? ゲーム「バイオハザード」のように死んでしまった人間が蘇り、あなたに襲いかかって来ることだろうか? 実際の恐ろしさとは「よく分から…

神はいつだって不条理 神様ゲーム

旧約聖書を読み解くと、その神の横暴さに恐怖する事がある。神と言われる存在は平気で、人を殺し、災厄を撒き散らし、文明を滅ぼしてしまう。 そもそも、神は人間ではないのだから、人間の倫理など通用しないのは分からないでもないが、神の横行を見ていると…

子どもたちはいつだって主人公 新世界より

国産ファンタジーの傑作。一言で言えばそういうマトメになるかと思うが、この作品は読書後「うーむ」と思わせるものがある。 この先、ネタバレ部分があります。読み終えてない人は読書後読むことをオススメします。 オチというか、自分たちこそ異端という結…

現代のインディ・ジョーンズはハイテクなんです。猿神のロスト・シティ

♪ チャチャチャラーン、チャーラー ♪ 古代、冒険と聞くとすかさずインディ・ジョーンズのテーマが流れてしまうのは、もう結構なおっさんだと思うが、古代に栄えた文明がある、みたいな話があれば心が踊ってしまうのは、もうしょうがないと思う。 で、今回は…

じっくり楽しむ大人のミステリー 緑衣の女

アイスランドと聞いても、いまいちピント来ない。多分それが普通だ。北欧ミステリーは、ドイツだったり、スェーデンであったり、デンマークあたりがよく聞くのだが、ところがどっこい、アイスランドである。 アイスランドが舞台の「緑衣の女」はゾクッとする…

遠い記憶。罪の声。

子供の頃起きた重大事件が、これほどのものというのを知らなかった、というのは今回紹介する塩田武士の小説「罪の声」だ。 ノンフィクションかと思える程の描写が題材にするのは、1984年に起きた誘拐、脅迫事件であり、さらに未解決事件でもある。日本ではあ…

老人が元気な世相。黄昏に眠る秋。

20年前に起きた幼児行方不明事件。スェーデンの避暑地であるエーランド島を舞台に、引退した船長「イェルロフ」、居なくなった子供「イェンス」はイェロフの孫である。イェンスは海に落ちて死んだ事となっていたが、イェロフはそれを信じてはいなかった。…

名言は不滅!しんでしまうとはなにごとだ。

ドラゴンクエストと言えば、言わずと知れた超名作。日本RPGの金字塔である事は誰の目にも明らかな事であり、その秘密はやはり堀井雄二氏の絶妙なセリフ回しであると思う。 そんな堀井雄二の不思議がセリフ回しが浴びるほど堪能できるのが、本著「しんでしま…

いつか役に立つ!?冒険日記。

天変地異が訪れ、そこは自分の知識だけが頼りの不安定な世界。テクノロジーに慣れた我々にはあまりにも過酷な試練が訪れようとしていた。 みたいな書き出しの物語はよくあると思う。男子たるもの、サバイバルという言葉に密かな憧憬をもっているものなのだ。…

チャレンジすることに失敗はない。仕事はたのしいかね?。

不思議な事に、不運は得てして幸運に変わり、幸運は得てして不運に変わる。幸運も不運も、私はもはやあまり信じなくなっている。あるのはただ、巡り合わせだけだ。 本文より シカゴの空港が吹雪によって封鎖された夜、マックスと呼ばれる老人に出会う。彼は…

サラリーマンの終焉?堀江貴文「99%の会社はいらない」

今回のお題はホリエモンこと堀江貴文氏の新書「99%の会社はいらない」です。もうタイトルだけで、どういった内容かが窺い知れるようなタイトルだが、このタイトルだけでこの本が読みたくなってしまったあなたは、もう社畜失格ですね。はい、そうです。私もそ…

迷宮には何かが潜んでいる。隣り合わせの灰と青春。

祝福と書いて「カルキ」と読む。 そして祝詞として、「皆にカルキを」と唱える。 これは1981年にアップルで発売された伝説のRPG「ウィザードリィ」のノベライズである「隣合わせの灰と青春」の一節にあるセリフである。 原作はもう30年近く前のものだが、…

暗黒時代は悪魔が存在したか?エルサレムから来た悪魔上、下。

12世紀のイギリス、ケンブリッジ。暗黒時代と呼ばれた中世の時代の中で、シチリア王国(現在のイタリア)の女性医師アデリアの活躍を描く、一風変わったミステリーです 。 12世紀にイギリスなんて、どんな時代だったか想像もつかないけど恐ろしく差別的な…

電気は自炊?わがや電力。

わがや電力。ヨホホ研究所のWebページにて直販で販売中。 ヒッピーでミニマリストでライターという謎の人である「テンダー」さんの著書である「わがや電力」はテンダーさんが代表を務めるヨホホ研究所が発行している、いわゆる太陽光発電の本だ。 この本によ…

夢はでっかい方が良い。人類総プログラマー計画。

あらすじ。 ユビキタスエンターテイメントの社長清水亮による著書。 清水氏の考えと現実への実現さの困難を描いたドキュメンタリー。 経営者とプログラマーとしての資質の両立が難しい事を説いている。 最後は情熱や夢という青臭いものが大事と言うことを改…

バラバラになったピースはやがて一つに、夏を殺す少女。 

あらすじ ウィーンの弁護士エヴァリーンは、マンホールで溺死した小児科医ルドルフの事件を調査していた。 また、ライプツィヒの刑事警察のヴァルターは、病院で不審死したナターシャの事件を調べていた。 一見関係ない事件に見えるが、その影に現れる謎の少…

いつまでも待ち続ける、ドラえもん短歌。

昔、私が少年だった頃、藤子F不二雄先生の不屈の名作「ドラえもん」が大好きで、大好き過ぎて、学習机の一番大きな引き出しに乗っかった事があった。 私の重さに耐えれず、机の引き出しはそのまま壊れ、以後引き出しが使える事はなくなった。つまり私の学習…

自分が変われば世界が変わる。禅、シンプル生活のススメ。

三笠書房から出ている「禅、シンプルな生活のススメ」は、現代の息の詰まるこの世界から、少しでも緩和出来る方法を禅の考えを通して、考えて見るという内容だ。 著者である枡野俊明さんは、曹洞宗の住職であり、多摩美術大学のデザイン学科の教授でもあり、…