ジャンクな脳と記憶

レトロなゲームや読書の話題、ゆるりと。

書評

遠い記憶。罪の声。

子供の頃起きた重大事件が、これほどのものというのを知らなかった、というのは今回紹介する塩田武士の小説「罪の声」だ。 ノンフィクションかと思える程の描写が題材にするのは、1984年に起きた誘拐、脅迫事件であり、さらに未解決事件でもある。日本ではあ…

老人が元気な世相。黄昏に眠る秋。

20年前に起きた幼児行方不明事件。スェーデンの避暑地であるエーランド島を舞台に、引退した船長「イェルロフ」、居なくなった子供「イェンス」はイェロフの孫である。イェンスは海に落ちて死んだ事となっていたが、イェロフはそれを信じてはいなかった。…

名言は不滅!しんでしまうとはなにごとだ。

ドラゴンクエストと言えば、言わずと知れた超名作。日本RPGの金字塔である事は誰の目にも明らかな事であり、その秘密はやはり堀井雄二氏の絶妙なセリフ回しであると思う。 そんな堀井雄二の不思議がセリフ回しが浴びるほど堪能できるのが、本著「しんでしま…

いつか役に立つ!?冒険日記。

天変地異が訪れ、そこは自分の知識だけが頼りの不安定な世界。テクノロジーに慣れた我々にはあまりにも過酷な試練が訪れようとしていた。 みたいな書き出しの物語はよくあると思う。男子たるもの、サバイバルという言葉に密かな憧憬をもっているものなのだ。…

チャレンジすることに失敗はない。仕事はたのしいかね?。

不思議な事に、不運は得てして幸運に変わり、幸運は得てして不運に変わる。幸運も不運も、私はもはやあまり信じなくなっている。あるのはただ、巡り合わせだけだ。 本文より シカゴの空港が吹雪によって封鎖された夜、マックスと呼ばれる老人に出会う。彼は…

サラリーマンの終焉?堀江貴文「99%の会社はいらない」

今回のお題はホリエモンこと堀江貴文氏の新書「99%の会社はいらない」です。もうタイトルだけで、どういった内容かが窺い知れるようなタイトルだが、このタイトルだけでこの本が読みたくなってしまったあなたは、もう社畜失格ですね。はい、そうです。私もそ…

迷宮には何かが潜んでいる。隣り合わせの灰と青春。

祝福と書いて「カルキ」と読む。 そして祝詞として、「皆にカルキを」と唱える。 これは1981年にアップルで発売された伝説のRPG「ウィザードリィ」のノベライズである「隣合わせの灰と青春」の一節にあるセリフである。 原作はもう30年近く前のものだが、…

暗黒時代は悪魔が存在したか?エルサレムから来た悪魔上、下。

12世紀のイギリス、ケンブリッジ。暗黒時代と呼ばれた中世の時代の中で、シチリア王国(現在のイタリア)の女性医師アデリアの活躍を描く、一風変わったミステリーです 。 12世紀にイギリスなんて、どんな時代だったか想像もつかないけど恐ろしく差別的な…

電気は自炊?わがや電力。

わがや電力。ヨホホ研究所のWebページにて直販で販売中。 ヒッピーでミニマリストでライターという謎の人である「テンダー」さんの著書である「わがや電力」はテンダーさんが代表を務めるヨホホ研究所が発行している、いわゆる太陽光発電の本だ。 この本によ…

夢はでっかい方が良い。人類総プログラマー計画。

あらすじ。 ユビキタスエンターテイメントの社長清水亮による著書。 清水氏の考えと現実への実現さの困難を描いたドキュメンタリー。 経営者とプログラマーとしての資質の両立が難しい事を説いている。 最後は情熱や夢という青臭いものが大事と言うことを改…

バラバラになったピースはやがて一つに、夏を殺す少女。 

あらすじ ウィーンの弁護士エヴァリーンは、マンホールで溺死した小児科医ルドルフの事件を調査していた。 また、ライプツィヒの刑事警察のヴァルターは、病院で不審死したナターシャの事件を調べていた。 一見関係ない事件に見えるが、その影に現れる謎の少…

いつまでも待ち続ける、ドラえもん短歌。

昔、私が少年だった頃、藤子F不二雄先生の不屈の名作「ドラえもん」が大好きで、大好き過ぎて、学習机の一番大きな引き出しに乗っかった事があった。 私の重さに耐えれず、机の引き出しはそのまま壊れ、以後引き出しが使える事はなくなった。つまり私の学習…

自分が変われば世界が変わる。禅、シンプル生活のススメ。

三笠書房から出ている「禅、シンプルな生活のススメ」は、現代の息の詰まるこの世界から、少しでも緩和出来る方法を禅の考えを通して、考えて見るという内容だ。 著者である枡野俊明さんは、曹洞宗の住職であり、多摩美術大学のデザイン学科の教授でもあり、…

天才とは馬鹿なのか?バカボンのパパと読む老子

よく、馬鹿になる事が大事という言葉を聞く。その意味は深く、ここで言う馬鹿は真の意味では無く、あくまで比喩的な意味合いであろう。 確かに偉人とは、常人と逸している場合が多く、一見奇異に映る事があるからだ。 だが、常人と違うからこそ、偉人なわけ…

真実の方が怖い。殺人犯はそこにいる。

いわゆる推理モノは結構好きで、海外ものから邦題までけっこう読んでいるが、中にはホラータッチなもの(島田荘司など)は不気味さが面白いと感じるのだが、現実社会の起きた事件の不可解さは、比べ物がならないほど暗渠とした気分にさせてくれる。 今回は清…

本気になればホンネになる、本音で生きる堀江貴文。

本日はホリエモンこと「堀江貴文」の本音で生きる、を考えてみる。 実はライブドア事件の時、私はライブドア株を所有していた。当時はITバブルと呼ばれる株ブームで私もIT関連の株をいくつも所有していた。 その後の顛末はみなさんも知ることであろう。私は…

生き方は自由だ!ナリワイをつくる!

ほんの50年位の昔、人々はいろんな事を行い工夫しながらインカムを稼いでいた。その日暮しとまで言わないが、わりとミクロな世界で簡単な仕事をして報酬をもらっていた。 今日のお題は伊藤洋志著「ナリワイをつくる:人生を盗まれない生き方」を紹介する。 …

疲労は回復するのか?ベネクスネックウオーマー

子供の頃は限界まで遊び、その疲労が限界に来ると、まるでスイッチが切れるみたいに眠ってしまう。そして翌朝には何事も無かったみたいにまた駆けまわっている。 大人になるとその事を忘れ、 「子供は元気だなー」 なんて言ったりしてみるが、大人も大人、お…

まやかしの果実。フードトラップ

我々が普段口にしているものが、果たしてどのようなものなのかよく考えた事があるだろうか?街のスーパーやコンビニ、惣菜や菓子、レトルトに弁当。 それは何かに似ているが、実は全然違うものかも知れない。 マイケル・モスの著作「フードトラップ」はいか…

戦争の悲劇はミステリーを呼ぶか?深い疵。

ドイツでベストセラーになっているらしいオリバー&ピアシリーズで、タイトル 「深い疵」は読み進めるとその意味が分かるミステリーである。 さて、この手の海外ミステリーにありがちな、登場人物の多さにて好き好みが分かれそうだが、後半の怒号の展開には…

真っ直ぐに向き合えるか。川の深さは。

「亡国のイージス」で有名な福井晴敏のデビュー作品である「川の深さ」は文章の粗さがあるが、著者の理念が伝わる良作である。 作品自体はもう古いし、前述の「亡国のイージス」(未読)のほうが新しいしヒットしたので、本来はそちらを読むべきだろうし、お…

ハリウッド映画的なアクション小説 ジェームスロギンズ「ケルトの封印」

なんとなく絵が浮かぶ、これは映像化を意識しているのか?的な作品をポンポン出している「ジェームスロギンズ」の「シグマフォース」シリーズの6作目の作品にスポットを当てて見たいと思う。 このシグマフォースシリーズは、アメリカの特殊部隊であるシグマ…

好きな事が人生の全て、ソース。

マイク・マクマナスの著書「ソース」を紹介したいと思う。 まず、あなたが今の仕事に迷いがあるのなら、この本は一つの答えを提示してくれるのではないだろうか?。 マイクは自身の体験を元に「ワクワク」することを突き詰めると何が起こるのかを紹介してい…

テクノロジーが僕達を幸福にするか?

例えば、いまから百年も遡れば、世の中は同じ地球かどうか疑うくらい今の生活と違うだろう。あたりまえの事だが、生産力がムーアの法則ばりに上がっていた産業革命以降の生産力は、国民全体の生活の向上が目に見えてわかる時代であっただろう。 よくこの時代…

深い森の奥は魔界なのか。チャイルド44

子どもたちは森へ消えていく、アンドレイ・チチカロはロシア共和国の連続殺人鬼、のべ52人の子供を誘拐して殺害した。 この殺人鬼がここまで凶悪な事件を連続して行えたのは、当時のソビエト連邦の暗渠とした社会主義が産んだ怪物であり、そもそもそんな事…

穴があったら入りたい?ルイスキッカー穴。

子供向けのものは、大人が考える子供向けとは大きく乖離している。 つまり、ベタな子供向けのものというのは、やはり子供の心に響かないのだ。子供は子供で政治的なものを喜ぶ必要はないし、結果子供が好きなものは、やや危険なものという事である。 これは…

熱い男の書籍はやはり熱かった。本気になれば全てが変わる。

松岡修造さんの名著。読めばその本気オーラ全開で元気になれる一冊を考察しています。

健康な体は健全な心を生むか?脳を鍛えるには運動しかない

運動をしているほうが、勉強ができたり、ストレスに耐性ができたり、という事を科学的に立証している。 一日中デスクに向き合って仕事をしている人は多いと思うが、長時間座っていると体に悪いと言われている。 色んな健康を保つための指南書が出ているが、…

一流というのは、自分自身がそれになろうとするか。

一流とはなにか、自分の内面を磨くという事がどんなことなのか。 自分の事を一流と言う人は少ないであろう。 それは「謙虚」こそ美徳だ、と教えられた事が原因と思われる。 実際、自分の能力をひけらかすと、それは嫌味に聞こえたり、うんざりしたりするが、…

自分自身が宇宙です。心のもちかたで世界は変わる。

自己啓発本というより人生の指南書的な本書、自分に自信が無いのがすべてのイライラの原因とわかる名著です。 世の中が幻想である。この世界は超絶な存在が生み出した夢の続き、と説いたのは18世紀の作家ラグクラフトであるが、もしそれが真実であるなら、こ…

おっさんの処方箋。たいていの事は20時間で習得できる

さて、みなさんは根気があるであろうか?。 因みに私は全く無い、それは自信を持って言える少ない言い切りだ。 一般人の根気のパラメータが100あるとすれば、おそらく10位しかないように思える。さらに年を取るごとに絶賛下降中である。もう、2ぐらいし…

心を落ち着かせろ!反応しない練習とは

現役僧侶が書いた名著、雑音だらけの世の中の耳栓。 さて、何か気に入らない事があると気が立つのはまあ、普通であろう。 ところが、瑣末な事でイライラが募りオバちゃんのデリカシーのないジョークすら、聞き流せなくなっていたのなら、そりゃアンタ重症で…

国民的アイドルはいつでもムチムチ、ドラえもんギガゾンビの逆襲

ドラえもんのRPG。キャラ物は大抵コケるが、このソフトはゲームとして完成度が高い。 故・藤子F富士夫先生は偉大だったと改めて思う。それはドラえもんを紐解くまでもなく、彼の作品を読めばその偉大さに改めて気付かされるのである。 そもそもドラえもんで…

ランニングという病巣

近所をランニングしていたら、あやしい野菜販売所を発見。走っているとこのような新しい発見があるのが魅力 さて、おっさんになって来ると、やたら健康という言葉が気になるようになる。実は、少し前に、ショップジャパンの腹筋マシンの「ワンダーコア」を買…

世紀末やサバイバルはいかが?ステーションイレブン

「グルジア風邪」が流行し、人類の99%が死滅した世界「シェイクスピアのリア王」演劇中に起きた、その悲劇はそこの舞台にいた人々を奇妙な繋がりで繋いでいく 小学館から発刊されている「ステーションイレブン」は所謂、世紀末ものとしてジャンル分けされる…

男は黙ってハードボイルド ピルグリム三部作。

意味不明なカバーデザイン。ちなみに2巻3巻も同じテイストだ。もう少し何とかならなかったのであろうか。 早川書房から発行している「ピルグリム」は、テロリストと戦う元アメリカ諜報機関の男、コードネーム「ピルグリム」の物語だ。 こう書くといかにもア…